彦根市にある天寧寺。僕は歴史のことはよく分からないので(笑)。天寧寺のことは、滋賀の観光情報を扱うビワイチからの引用です。
城下町を一望できる丘の上にある曹洞宗の寺。秋になると萩の花が咲き、別名萩の寺ともいいます。井伊直中(なおなか)が、腰元若竹(わかたけ)の不義をとがめ罰しました。その後相手が自分の息子とわかり、自分の過失を認め、腰元と初孫の菩提を弔うために創建したといわれます。本堂は簡素な造りですが、建立当時の特徴がよく表われています。境内の十六体の羅漢(らかん)像は、16ケ国の大名から贈られたものといわれています。京都の名工駒井朝運(こまいちょううん)に刻ませた木造五百羅漢(ごひゃくらかん)は、「亡き親、子供、いとしい人に会いたくば、五百羅漢にこもれ」と云われるほど、必ず自分の探し求める人の顔があるといいます。庭は直弼(なおすけ)好みの借景の石州流庭園で、羅漢堂の東に地蔵像があり、山門脇に直弼の供養塔や直弼の参謀格だった長野主膳(ながのしゅぜん)の墓、たか女の碑などが寺院内にあります。
今回は天寧寺の見所の一つである五百羅漢を見てきましたが、入ってみるとその数に思わず「おー!」と口にしてしまいました。ご覧の通り、かなりの数です。正面だけでなく、左右にも羅漢像が敷き詰められています。
さて、この日もいつも通り
7-14mm PRO
25mm F0.95
42.5mm F0.95
12-100mm PRO
の4本をショルダーバッグに入れて散策です。ちなみに、普段使っているバッグはマリメッコのショルダーバッグ。
マリメッコと聞くと、オシャレな食器やバッグを想像される方も多いと思いますが、僕が愛用しているのはシンプルなデザインのオルカラウックです。今はもう取り扱いのない古いデザインのものですね。元々カメラバッグではないので、この中にメッセンジャーバッグに入っていたクッションを入れて、その中に先ほどのレンズ4本とE-M1を入れています。
プライベートの撮影は、基本的にこのバッグに入るだけと決めています。その理由は、欲張ると結局カバンが重く大きいものになってしんどくなるからです。バッグのサイズを決めてそのサイズに合う機材しか持っていかないと自分ルールを設けてしまえば、快適に出かけることができますね。
僕がプライベートで撮影する際、一番使用率が高いのが7-14mm PROです。この日も、ほとんどこのレンズで撮っていました。続いて使用率が高いのが標準単焦点レンズである25mm F0.95。スナップ撮影の時は、超広角か標準単焦点レンズという組み合わせがほとんどですね。
背景をボカさないような遠景のスナップ中心の時は7-14mmと12-100mmの2本を使いますが、この日は標準単焦点レンズで。
25mm F0.95はマニュアルレンズなのでピント合わせは手動ですが、ミラーレス一眼の電子ファインダーならピントが合っているところを色で教えてくれるピーキング機能があるので、 拡大しなくても正確なピント合わせも可能です。ポートレートでも、少し慣れればモデルがどんな向きを向いていても拡大なしで目にピントを合わせることができますね。
ところで、RAW現像は写真上達を目指すなら避けては通れないものですが、RAW現像は初心者の頃からでも取り組んでもいいぐらいです。実際には、写真の基礎練習に慣れてしっかり撮影に取り組めるようになってからになりますが、なるべく早い段階で取り組んでほしいですね。
その理由は、カメラで撮った直後の写真でイメージ通りになることはほぼないからです。この記事で公開している写真も、ほとんどの写真が何かしら仕上げを必要としています。例えばこちら。
ご覧のように、現像前と現像後のGIFにすると分かりやすいと思います。現像前は下の方に光が当たっていて羅漢像にはあまり光が当たっていません。かと言って、これ以上明るく写るように撮ってしまうと、賽銭箱の表面が白飛びしてしまいます。賽銭箱の表面がRAW現像で適正露出にできるギリギリぐらいの明るさで撮影しておき、撮影後に賽銭箱をマイナス補正、羅漢像の部分だけプラス補正しています。また、羅漢像だけ明瞭度をプラスにしてクッキリ写るようにしています。
このように、特に明暗差があるような被写体の場合はRAW現像ができるかどうかが大きなポイントになります。RAW現像もある程度経験が必要になりますが、それほど難しいものではないので数をこなせば誰でも基本的な使い方はマスターできますよ。
ちなみに、上の写真はほんの少し微調整をしただけで撮影したまんまに近い写真ですが、この写真のように調整をほとんど必要としないケースももちろんあります。ただ、RAW現像できるに越したことはないですね。それに、RAW現像をすればホワイトバランスと仕上がり設定が選択できるので、色の調整がしやすいです。補正ではなく【選択】できるというのは大きなメリットです。
イメージを写真に落とし込む際、どこまで撮影で完成させて、どこからは現像で仕上げるのか?ということが早い段階で分かると、それだけ上達も早くなりますよ。
話は変わって、上の写真はオリンパス 7-14mm PRO のワイド側での接写です。流石に超広角で接写すると描写が少し悪くなりますが、それでも鑑賞距離では十分。 広角で接写ができるといろいろ対応がし易いですね。マイクロフォーサーズの超広角では、オリンパスの7-14mmとパナソニックの7-14mmがありますが、より接写ができるのはオリンパスの方。詳しくはこちらでご紹介しているので参考がてらご覧下さい。
マイクロフォーサーズのレンズは最大撮影倍率が高いのが特徴です。全てのレンズで、というわけではありませんが、全体的に最大撮影倍率が高いです。僕が持っているレンズも、全て最大撮影倍率が高いと思います。
7-14mmも、35mm判換算14mmスタートのレンズで最大撮影倍率が0.24倍(35mm判換算)と高めです。その他のノクトン25mmと42.5mm、オリンパスの12-100mm、40-150mmはそれぞれハーフマクロ並の最大撮影倍率です。
超広角レンズ以外ならどのレンズでもハーフマクロで撮影できることに慣れると、ありがたさをついつい忘れてしまいがちですが、他のメーカーだと
「あ、これ以上寄れないのか」
というケースが多々あります。キヤノンを使っていた時などはそうでした。わざわざマクロレンズに変えなくてもスッと接写ができるのは非常に便利です。
今回は主に建物内での撮影だったので、7-14mmと25mmの単焦点レンズでの撮影でした。遠景のスナップではなかったので12-100mmの出番はありませんでしたが、次回は久しぶりに湖東三山に行きたいなと思っているので、その際は12-100mmと7-14mmでの写真が一番多くなりそうですね。