初心者のほぼ100%の人が、最初はズームレンズを正しく使えません。そして、そのうちの80%ぐらいは、写真歴が長くなっても正しいズームレンズの使い方を知らずにいます。
僕のところに相談にこられる写真歴は長いけどなかなか上達しない方の8割の方は、正しいズームレンズの使い方を理解していません。言い方を変えると、ズームレンズの正しい使い方を知らないせいで、どれだけ写真を撮ってもなかなか上達しない状態でいるということです。
なぜ、写真歴が長い人でも正しいズームレンズの使い方を知らない人が多いのか?それは、ズームレンズの正しい使い方は教室や本で触れることも多いのですが、さらっと流されてしまうからです。
写真に限らず、さらっと流されたものと何度も繰り返し指導されたものだと、繰り返し指導された方が重要で流されたものはさほど重要ではないと認識してしまいます。
僕からすれば、ズーム、つまり写る角度の変化の違いは、写真表現の6つある要素の中の1つでめちゃくちゃ大事な要素です。
それなのに、教室でも本でも重要な要素はさらっと流して、カメラやレンズの知識やテクニックばかりが話題となっています。その為、写真歴が長く知識が豊富なのになかなか上達しないという人が多くいらっしゃるのです。
ズームレンズは被写体の大きさを変えるだけではない
ズームレンズの役割と重要性を知ることが上達のポイントの1つとなりますが、多くの人はそれを理解できていません。そして、ズームレンズの役割と重要性を理解していないが為に、自分が立っている位置でズームで調整してしまうという間違った撮り方をしてしまいます。
今、「ギクっ」となりませんでしたか?
ズームレンズは、被写体の大きさを変えるだけの機能ではないのです。では、ズームレンズの役割とは一体なんなのか?それは、一本のレンズで複数のレンズを賄なうという利便性です。この考え方を前提にして、
①撮りたいイメージを写真に落とし込む為には、どの焦点距離(写る角度)で撮ればいいのかを考える。
②焦点距離(写る角度)が決まったら、自分で動いて被写体との距離を調整する。
という風に撮影していかなくてはいけません。
ズームレンズは写る角度が変わります。そして、写る角度が変われば写真の写り方が変わります。つまり、写り方が違うレンズが何本も選択できるというレンズなんです。
なので、自分が撮りたいイメージはどのレンズで撮ればいいのかを判断しなければいけません。瞬時に判断できるようになるには、それぞれの写る角度でどう写り方が変わるのかを理解しておく必要があります。
写る角度を決める癖をつける
大事なので繰り返しますが、ズームレンズはただ被写体の大きさを変えるだけではありません。写る角度が変われば写り方が変わります。なので、まずは自分が撮りたいイメージに合わせて写る角度を選択しなければいけないのです。
これを知ることで、写真上達の階段を1つ登ることができます。まだまだ他にもいくつかの要素があるので、これだけを意識すれば上達するとは言えませんが、上達に一歩近づくのは間違いありませんよ。ちなみに、オンライン写真講座ではこの記事で触れたレンズのことも含め、上達の本質を解説した動画で解説しています。全て無料で公開しているので、是非一度ご覧になってみて下さい。
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