マイクロフォーサーズの手引き

E-M1ユーザーのカメラマンがマイクロフォーサーズを中心に書いていきます

写真が上手な人だけが意識している、写真の良し悪しを決める6つの要素




 

初心者の受講生さんとお話すると、写真が上達する為には覚えることがたくさんあると思っていらっしゃるが非常に多いです。カメラの機能はとても多くなり、WEBやカメラ雑誌では様々な機能や撮影テクニックなどが紹介されてますので、そう思われても仕方がないのかもしれません。

 

しかし、それらの機能やテクニックなどは、実際の撮影ではほとんど使わず、撮影時に設定する項目も多くて5つぐらいしかありません。

 

ましてや、カメラの機能を使いこなせるようにならないと上達しない、ということはありません。上達する為には、基本的なカメラの仕組みとマニュアル撮影の方法を理解し、写真の良し悪しを決める6つの要素を意識して撮ることです。

 

6つの要素をしっかりと考えて撮影することができれば、とくにカメラの機能に詳しくなくても写真はちゃんと上達していきます。逆に言えば、写真がなかなか上達しないという人は6つの要素を普段から意識して撮影できていない可能性が高いです。では、その6つの要素とは何なのか?順番にご説明します。

 

①光 

写真の良し悪しを決める要素として、まず光です。被写体に当たる光の質と向きの違いで写真の雰囲気は大きく変わります。

 

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多くのケースで、被写体に対して横や少し後ろから光が当たる方が立体感もよく表現でき、雰囲気が良くなります。もちろん、真正面からの光でも良くなる時もあります。自分が撮りたいイメージやその場に適切な光を考え選択できれば、それだけでも写真は変わっていきます。

 

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②背景

被写体の背景次第で、写真の雰囲気は大きく変わります。ただ闇雲に撮るのではなく、良い背景で撮れるようにしっかりと考えてから撮影しないといけません。

 

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広角レンズではとくに背景の写り込みが広いので、上手く背景が収まるように考える必要があります。

 

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もちろん、望遠レンズで撮る時も撮る位置がほんの少し変わるだけで背景も大きく動きます。理想とする背景を選択する為に、カメラ位置にはシビアになりますね。

 

③構図 

写真の中で被写体をどう配置するか。どこにどのように配置するかで、写真の安定感や伝わるイメージが変わります。

 

被写体をど真ん中でシンプルに表現した方がいいケースもあれば、少し真ん中を外した方がいいケースもあります。どんなシーンでどんな構図がいいかは撮影者のさじ加減ですが、一般的には黄金比や三分割法を用いた配置で撮ることで収まりが良くなることが多いです。

 

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④画角

画角とは写る角度のことですが、写る角度が変わると写り方が変わります。つまり、写り方がどう変わるのかをしっかりと理解しておかなければいけないのです。

 

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画角の選択は、言い換えれば背景の選択になります。レンズの選択次第で写り方が変わるので、立っている位置でズームするのではなく、撮る前にきちんと選択する必要があります。

 

写真が上達しない人の共通点として、この画角の理解が甘いことです。撮影時には1番最初に考えると言ってもいいぐらい重要なポイントなので、意図して選択できるようにならなければいけません。

 

⑤背景のボケ

写真では被写体の背景をボカすことができ、そのコントロールもできます。背景のボケをコントロールすることで、写真の雰囲気や伝えたいイメージをコントロールできます。その為、背景のボケをしっかりコントロールし自在に選択できるようにならなければいけません。

 

とくに初心者の方で陥りがちなのが、単純に大きくボカしてしまうことです。とりあえずボカしておけば良い感じになりますが、それだけではピアノの鍵盤を適当に叩いているのと同じです。

 

とりあえずボカすのではなく、どの背景でどれぐらいボカすのか?適度に情報を残すのか?大きいボケを表現の1つにするのか?よく考えて選択する必要があります。

 

⑥被写体の動感

被写体が動く感じは、カメラの仕組みを知りマニュアル撮影ができるようになるとコントロールすることができます。歩いている人を止めて撮ったり、又は歩く雰囲気を残す為に手足だけブレた写真を撮ったりとに自在に動きをコントロールできるのです。

 

波の動きのコントロールも同じですね。

 

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6つの要素の前にカメラの仕組みを知りマニュアル撮影を

さて、ここまで写真の良し悪しを決める6つの要素をお伝えしましたが、写真上達したいと思うならまず意識して取り組むべき要素です。

 

写真が自然と上達する人は、この要素を無意識でも理解し意識してます。逆に、なかなか上達しないという人は撮影時に意識できるように練習してみて下さい。最初は各要素に意識を持っていかれて被写体に集中できなかったり、撮影に時間がかかってしまうこともあると思いますが、反復練習を繰り返すことでそれも無意識でできるようになります。

 

ちなみに、この6つの要素・上達の本質に関してはオンライン写真講座で詳しく解説していますので、上達の本質を動画で見たい!という方は是非ご覧になってみて下さいね。

 

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