マイクロフォーサーズの手引き

E-M1ユーザーのカメラマンがマイクロフォーサーズを中心に書いていきます

貴方に合ったカメラがすぐに分かる3つの質問と8つの回答


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先日のこの記事だけで写真上達の本質と基礎が分かる!を目指してみたに続いて、今回は初心者の方でもカメラ選びの悩みがほぼ消えることを目指して解説してみたいと思います。

 

質問①:スポーツや動物などをメインに撮りますか?

まず、カメラ選びはここからスタートします。なぜなら、メーカーや機種によって動く被写体の撮影が得意なものもあれば不得意なものもあるからです。その為、動く被写体を撮りたいか撮りたくないかで選択肢が大きく変わってきます。

 

動く被写体の撮影を低予算で行いたい場合はキヤノンかニコンの一眼レフカメラ

予算をなるべく低くと考えているなら、一眼レフがオススメです。一眼カメラは、

 

  • 一眼レフカメラ
  • ミラーレス一眼カメラ

 

という二つの種類がありますが、一眼レフは昔から同じ構造で技術を磨かれてきたので、動く被写体を捉えるのが得意なカメラです。今の時代のカメラなら、余程本格的にスポーツ撮影をするという場合を除いて大抵の撮影を安価なカメラでこなせます。

 

そして、選択するメーカーはキヤノンかニコンです。カメラメーカーとしては二大メーカーになり、とくに報道やスポーツの世界を中心とした多くのプロカメラマンにターゲットを絞って開発されてきた経緯もあり、安価なエントリーモデルのカメラでも大抵の撮影が可能となっています。キヤノンならEOS Kiss 8i。ニコンならD5300辺りがちょうど型落ちでお得になっています。

 

 

動く被写体だけでなく、オールマイティに高性能を求めるならオリンパス・パナソニックのミラーレス一眼カメラ

予算に拘らない場合、キヤノン・ニコンのハイエンドモデルもオススメですが、いろんな被写体を撮るなら機能性のバランスが良いミラーレス一眼んカメラもオススメです。具体的には、オリンパスのE-M1 MarkⅡパナソニックのG9 PROです。

 

Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス G9 ボディ ブラック DC-G9-K

Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス G9 ボディ ブラック DC-G9-K

 

 

これらのオリンパス、パナソニックのハイエンドモデルの一眼カメラは、動体撮影もかなり実用的です。それでいて、

 

  • 電子ファインダーの便利さ
  • どんなレンズでも強力なボディ内手ぶれ補正で手ぶれを軽減
  • 背景を大きくボカした時でも高いピント精度
  • 適度な小型軽量

 

などなど、トータルバランスに優れています。

 

もちろん、予算があって動体撮影メインで考えるなら、キヤノンやニコンのハイエンドモデルを狙うのもありですが、オリンパス、パナソニックに比べると、どうしても機材が大きく重くなるので、身軽にしたいならよく考える必要があります。

 

ちなみに、オリンパス・パナソニックはレンズを共有できるのですが、動体撮影を行うならカメラとレンズのメーカーは揃えた方がポテンシャルが最大限発揮されます。画質の面ではどんな組み合わせでもいいと思いますが、AF性能を発揮させるなら純正で揃えるのがベストです。

 

あと、ボディ内手ぶれ補正を切るなど、設定を最適化することも忘れないようにしましょう。

 

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質問②:人の撮影がメインになりますか?

動く被写体を撮らないなら、あとは人か風景かスナップか。それともテーブルフォトなど?いろいろありますが、まずは人をメインに撮る場合のオススメをご紹介。

 

低予算で考えるならオリンパスかパナソニックのミラーレス一眼カメラ

先ほども出てきたオリンパスとパナソニックですが、両メーカーは以前から小型軽量で安価なカメラとレンズを多数発売しています。

 

Panasonic 単焦点レンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G 25mm/ F1.7 ASPH. ブラック H-H025-K

Panasonic 単焦点レンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G 25mm/ F1.7 ASPH. ブラック H-H025-K

 
OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8  ブラック

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 ブラック

 

 

これらのレンズは、どれも2〜3万円程度で買えてしまうものばかりです。オリンパスとパナソニックのカメラなら、初代E-M1をはじめとした型落ちで安価でも良いカメラがたくさんありますので、それらと組み合わせれば10万円の予算でいろいろな選択肢があります。

 

また、オリンパスからはボケ味を追求したPRO単焦点レンズである

 

 

などが揃っていて、少々値段は高いですが将来的に自分がよく使うレンズ(焦点距離)だけステップアップさせることもできます。僕は25mmだけPROレンズにして、その前後のレンズは安価な方を使っていますが、その理由は《全部PROレンズにしたら機材が重く大きくなるから》です。そこで、 万能な焦点距離である25mmをPROレンズにして、その前後を小型軽量のレンズにしています。

 

また、カメラもオリンパス・パナソニック共にステップアップできる機種があるので、用途に合わせたいろんな選択肢が豊富です。

 

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予算がある程度許すならソニーα7シリーズのミラーレス一眼カメラ

ソニーのミラーレス一眼は値段が高めですが、予算が許すなら一番オススメです。人物を撮影する有名なカメラマンさんも、最近はソニーのミラーレス一眼を使われるケースが多いのですが、その理由は瞳AFです。

 

α9α7RⅢのAFはなかなか優秀で、人の目にピントを合わせる機能としてはカメラメーカー内でもトップクラスです。先ほど紹介したパナソニックのG9も顔認識AFや瞳AFなどが優秀で大きく引けをとるわけではありませんが、パナソニックやオリンパスなら単焦点レンズでしか実現できない背景のボケ量をソニーならズームで可能となったり、単焦点レンズの選択肢がソニーの方が豊富という点を考えると、人物撮影ではソニーの方が適しているというのが現状です。

 

ソニーで揃えるとボディだけで30〜40万。レンズを揃えていると軽く50万円はかかると思いますが、これから人物撮影を本格的に行うなら検討の余地は十分です。

 

人物の肌色の発色に拘るなら富士フイルムのX-T2

富士フイルムはずっとフイルムを製造してきただけあって色の再現にとくに拘っているメーカーです。なので、富士フイルムのミラーレス一眼は発色の良さに定評があります。人物の肌色だけでなく、風景の色、花の色、オーロラの色など、富士フイルムでないと表現できないような色もある為、色に拘る方は愛用者が多いです。

 

最近はカメラ側の性能も上がってきたので、操作性などもかなり良くなっています。ただ、使い勝手を考えると最上位機種のX-T2を使うのがベストです。 

 

カメラもレンズも安いものはあまりなく、どれも微妙に高いものばかりではありますが、ソニーのα7シリーズで揃えるよりは十分安くなります。トータル予算が30万円程度を考えられるなら、富士フイルムもオススメです。

 

質問③:その他、風景・日常・テーブルフォトなどを撮影しますか?

動いている被写体や人物を撮らないのであれば、残るは止まっている被写体です。又は、日常の写真を撮ることを考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、順番に解説します。

 

風景を撮る場合、予算が十分ならソニーのミラーレス一眼カメラα7Ⅱ

風景ならソニーのミラーレス一眼が一番オススメです。風景ならそこまで最新のカメラは必要ないので、カメラのボディもα7Ⅱと安価に済ませることができます。ただ、それでもレンズなどを買っていると30万近くになる可能性があるので、予算次第になるかと思います。

 

悪天候の中風景を撮る、又はなるべく低予算で風景を撮ることを考えるならオリンパスのミラーレス一眼カメラE-M5 MarkⅡ

オリンパスのカメラは防塵防滴性能が高く、悪天候でも安心して撮影することができます。その中でもE-M5 MarkⅡはなるべく低予算で撮りたいという方にとってもオススメなカメラです。その理由は、8回撮影して合成するハイレゾショットで撮ることができるからです。このハイレゾショットで撮ると、画質もかなり向上します(参照:ハイレゾショットでダイナミックレンジが向上する?【海外の情報】)。ハイレゾショットを使えばカメラメーカーの中でもトップクラスの画質になるのは大きなポイントで、さらにボディ単体で約6〜7万円という値段で実現できることを考えるとかなりお得です。

 

ハイレゾショットの使用条件としては三脚が必要になりますが、風景だと比較的使用するものなので大きな問題ではないでしょう。カメラ自体が小型軽量な為三脚もそこまで大型のものでなくても大丈夫なので、フットワークは軽くできます。

 

また、さらにフットワークの軽さを求めて手持ちで撮る時も、強力なボディ内手ぶれ補正があるので安心して撮影できます。

 

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この写真などは、まさに周りの撮影者が三脚を使っている中手持ちでサッと撮影した写真。オリンパスのボディ内手ぶれ補正は強力なので、今まで何度も助けられました。

 

レンズも9-18mmという安価で小型軽量のものもあれば、7-14mm PRO8-18mm F2.8-4などの防塵防滴で高性能なレンズもあるので、用途に合わせて選んで行きましょう。

 

OLYMPUS 超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

OLYMPUS 超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

 

 

日常を撮る場合、究極の小型軽量を考えるなら高級コンパクトカメラRICOH GR

日常を気軽に撮りたい場合は、機材はなるべく小型軽量で考えたいところです。究極の小型軽量を考えるなら、個人的にはRICOHのGRですね。

 

 

このカメラはレンズ交換ができない、且つズームができない広角28mm固定のレンズなんですが、日常の撮影に特化したカメラなので使いやすいです。そして何より、専用ケースを使うと利便性が良くなります。

 

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ベルト通しを使っても良し。カラビナを使っても良し。僕は、ベルトに通しているので、バッグいらずの手ぶらで持ち歩いています。

 

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カメラ自体は少し小さいスマホ程度の大きさなので、相手が人でもそこまで構えることがありません。自宅でもサッと使えますし、外出時でもいろんな撮影ができます。

 

以下、全て息子と出かけた先などで撮影した僕の日常の写真です。

 

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また、別売りのワイドコンバージョンレンズを購入することで、超広角でも撮影が可能となります。普段の日常+風景も本格的に撮れるとなると、用途に合う方は理想のカメラとなりますね。

 

気軽に日常を撮りたいけど行く行くはレンズ交換によるいろんな表現も楽しみたい、又はテーブルフォトを撮りたいならオリンパスのE-PL7 or E-M1やパナソニックのGX7 MarkⅡ

先ほどは、レンズが交換できないGRをご紹介しましたが、レンズ交換ができないということは

 

  • より背景をボカして撮る
  • 望遠レンズで、遠くの被写体や遠くの背景をグッと引きつけて撮る
  • テーブルの上の被写体をシンプルに表現する

 

といった撮り方ができません。GRは日常での被写体との距離感では非常に使いやすいカメラなんですが、表現方法には限界があります。なので、もしいろんなレンズでいろんな撮影がしてみたいと思うのであれば、レンズ交換ができるカメラでなければいけません。

 

そう考えた時、先ほどもご紹介しましたオリンパスとパナソニックがまた候補に挙がってきます。オリンパス・パナソニックは2〜3万円という安価で使いやすいレンズが揃っているからです。

 

OLYMPUS 望遠ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R シルバー

OLYMPUS 望遠ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R シルバー

 

 

その上、カメラボディも少し型落ちで良いものが簡単に手に入ります。オリンパスのE-PLシリーズで、1つ型落ちのE-PL7なら中古で約32,000円。ミドルクラスながら約46,000円程度で買えてしまうファインダー撮影も可能なパナソニックのGX7 MarkⅡもオススメです。

 

OLYMPUS PEN E-PL7 ボディ  ブラック ミラーレス一眼 PEN E-PL7 BODY BLK

OLYMPUS PEN E-PL7 ボディ ブラック ミラーレス一眼 PEN E-PL7 BODY BLK

 
Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス GX7MK2 ボディ ブラック DMC-GX7MK2-K
 

 

ただ、上記2機種は少し小さくて手が大きい人は逆に持ちにくい可能性もあるので、グリップがある程度しっかりしているカメラがいいという場合は、僕も使っているE-M1がオススメです。仕事でも十分に使える機能性でありながら約47,000円程度で買えてしまいます

 

 

オリンパス・パナソニックは、今でこそハイアマチュアをターゲットにしたカメラ・レンズを開発販売していますが、元々はエントリーユーザー向けの商品の開発から始まっている為、入門機が充実しています。型落ちのカメラもたくさんありますし、E-M1のように実用的な初代ハイエンドモデルのカメラが世代交代になり今ではエントリーモデルの価格で買えてしまうのも、ミラーレス一眼を最初に始めたメーカーならではのメリットですね。

 

 

以下、E-M1と2万円台で買える45mm F1.8で撮影したものを少しご紹介しておきます。

 

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番外編

風景を撮影する機材をとにかく安価で揃えたい場合はキヤノンのミラーレス一眼カメラM3

キヤノンのミラーレス一眼カメラは、レンズの種類がまだまだ少ないです。ステップアップして機材を揃えていくことを考えると、少し大きく重たい一眼レフ用のレンズを選択しなければいけません。

 

ですが、超広角レンズであるEF-S 10-18mmが約30,000〜35,000円、使い勝手も良いEOS M3が約27,000円程度と、約6万円程でカメラと超広角レンズが買えてしまいます。ここまで安価に風景を撮る為の機材が揃うのは他になかなかありません。通常10mmのレンズ(35mm判換算15mmのレンズ)を買おうと思うとそれだけで最低6万円程になります。

 

ただ、その他のレンズの選択肢が寂しいことと、選択肢があってもレンズが大きくなりコストもかかったりするので、豊富なレンズの選択肢を考えると悩ましいケースがあります。一眼レフを使っていて、その資産を活かすということなら全然ありなんですが、今から新しく買うとなるとよく考えなければいけません。

 

最後に

今までも、このブログでは度々カメラ選びについてお伝えしてきましたが、今回は少しアプローチを変えてご紹介してみました。カメラ選びは、用途と予算によって大きく選択肢が変わります。ので、万人にオススメできるカメラはありません。なので、可能な限り

 

  • 撮影する被写体
  • 撮影のスタイル
  • 予算

 

この3つを明確にすることで、より自分に合ったカメラに出会うことができます。この記事で紹介したことがきっかけで、より調べやすくなったと思いますので、さらにとことん調べて試し撮りをし、良いカメラに出会って下さいね。

 

最後に、全メーカーを撮影スタイル別に解説している記事もご紹介しておきます。併せてご覧頂ければより各メーカーの特徴が分かると思います。

 

 

その他の、このブログでカメラ選びのことをまとめているカテゴリはこちらです。是非一度カテゴリ内記事一覧をご覧になってみて下さいね。

 

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