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写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

EVFのピーキングと拡大の使い分けを3つのシチュエーション別に解説


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※この記事は、初代E-M1を使うことを前提とした話です。他の機種では仕様等の違いによりこの記事と同じ現象が起こるかは分かりません。

 

僕はE-M1をメインに使い、単焦点レンズはMFレンズであるノクトン25mm F0.95mmと42.5mm F0.95を使っています。なので、単焦点レンズを使う時はピント合わせをマニュアルで行い、ピーキング機能や拡大機能を使いわけています。

 

ただ、ピーキング機能と拡大機能はどんなシチュエーションでも便利かというとそうではなく、ピーキングしか使わない方が楽にピントが合わせられる時もあれば、拡大機能を使ってなるべく正確にピント合わせを行いたい時もあります。そこで今回は、実際にどんなシチュエーションでピーキングと拡大を使い分けるのかを解説していきます。

 

 

 

①ピーキングだけでピント合わせが容易になるのは輪郭がはっきりしている被写体

まず基本的なこととして、ピーキングの色表示は輪郭がはっきりしている部分にしか表示されません。例えば、模様のないカーペットではほとんど表示がされません。なので、ピントを合わせたい場所がきちんとピーキングの表示をしてくれるかどうかはある程度分かります。

 

予めピントの山がよく分かるような被写体を撮る時は、最初からピーキングだけで撮影することがほとんどです。例えば、人物の撮影をしてみると分かりますが、人の顔では目と鼻の下にしっかりピーキング表示をしてくれるのでポートレートでは比較的簡単にピントが合います。

 

②拡大するとピーキング機能の表示範囲が無くなってしまうケース

僕はどちらかというとあまり拡大機能を使いません。その1番の理由は、拡大する方がピーキングの色表示範囲が狭まり、ピントの山が見辛くなるケースがあるからです。どの被写体でもこの現象が起こるわけではないので一概に言えないのですが、人物の場合は拡大しない方がピントの山が確認しやすい時が多いのは確かです。

 

拡大すれば表示範囲が狭まって当たり前という声もあるかもしれませんが、少し狭まってもピントの山が色で表示されているなら問題ないのです。ただ、被写体によっては表示自体がほとんど無くなる時があります。そうなると、逆にピントを合わせるのが難しくなります。

 

③拡大機能が便利な距離感と不便な距離感

撮影する被写体の距離感によって、ピーキングだけの時と拡大をした方がいい時があります。MFだけで撮影するようになって感じているのは、人物の上半身だけを撮るような距離とそれよりも近い場所では、ピーキング機能だけで撮る方が撮りやすいです。逆に、人物が全身収まる距離よりも遠方へのピント合わせでは拡大する方がピントを合わせやすいと感じています。

 

これを言い換えると、被写界深度が浅い時はピーキングだけ。被写界深度がある程度深くなったら拡大をした方がいいということになります。ただ、被写体や環境にもよりますが、35mm判換算で85mm F2で人物の全身を撮る時の被写界深度だと拡大した方がピント合わせがやり易いです。

 

まとめ 

ここまで書いたように、僕は基本的にピーキング機能だけでピント合わせを行うことが多いです。拡大機能を使うのは、少し遠方の被写体にピントを合わせる時や、商品撮りで数センチ数ミリ単位でピント合わせを行いたい時ぐらいでしょうか。とくに人物はピーキングだけで撮る方が撮り易いですね。

 

ただ、今回は僕が使っているE-M1を使うことを前提にした話になり、他のカメラでも同じことが言えるかどうか分かりません。ですが、この記事をご覧になったのを機に、

 

  • どんな場所にピーキングの表示がされるのか?
  • どんな被写体で拡大時にピーキングが消えるのか?
  • どんな距離感だとピーキングだけではピント合わせが難しくなるのか?

 

ということを意識しながら、お持ちのカメラでテストしてみて下さい。傾向が掴めれば、ピント合わせもより容易になると思いますよ。

 

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