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写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

高級コンパクトカメラの中でもダイナミックレンジが広いカメラは?


このブログでも度々GRをオススメしていますが、その理由は使い勝手の良さです。とくに、純正ケースとカラビナを用いるとベルトに固定できるので、わざわざカメラバッグから出す手間が省けます。ずっと腰のところにカメラがあるからです。撮りたい時にはすぐに取り出し、起動が早いGRでサッと撮影し、撮ったら瞬時にしまうことができる。使いたい時だけすぐに取り出せるこの使い方が便利すぎて、息子と出かける時はとくに重宝しています。

 

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さて、使い勝手の良さでオススメしているGRですが、僕がGRをオススメする理由のもう1つの理由にダイナミックレンジがあります。GRはとくに低感度のダイナミックレンジが広いです。晴れた屋外等で明暗差がきつい環境では、フレーム内のハイライト部に写真の明るさを合わせて、RAW現像時に暗部を明るく補正するという方法で仕上げることが多いですが、ダイナミックレンジが広いとRAW現像時の補正もより容易に行うことができます。

 

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このグラフは、高級コンパクトカメラの中でも代表的な

 

・リコーのGR

・キヤノンのG7X

・ソニーのRX100M4

 

のダイナミックレンジをDxomarkで比較したものです。黄色のグラフがGRになりますが、他のカメラに比べて頭一つ抜きん出てますね。これは、GRが他のカメラよりも大きな撮像素子(イメージセンサー)を採用しているのが大きな理由だと思います。他の要素を見てみても、全ての項目でGRは他のカメラよりも良好な結果になっています。とは言え、他のカメラも低感度で見てみると十分実用的なダイナミックレンジの広さがあるのが分かります。

 

ちなみに、ニコンのCOOLPIX A もGRと非常に近い数値になるので、画質面で見れば同じぐらいになりますね。

 

気になるのは富士フイルムのダイナミックレンジ

高級コンパクトカメラと言えば、富士フイルムのカメラも気になるところです。そこで、この記事を書く際に富士フイルムの高級コンパクトカメラのダイナミックレンジを調べてみたんですが、どうも明確なデータが出てきません。富士フイルムのダイナミックレンジは広い、というのは各所で書かれてはいるのですが、数値で比較したデータはありませんでした。

 

Dxomarkが近々富士フイルムのカメラも測定してデータを公表すると言っているそうなので、今後のデータに期待しつつ、今回はAmateur Photographerで公開されているデータを参考にグラフを作ってみました。そのグラフがこちら。

 

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DxomarkでGRと、富士フイルムの旧機種であるX100の比較を行いました。GRがオレンジ、X100は赤ですね。この比較にAmateur Photographerで測定されているX100の後継機であるX100Tと、X70の数値を当てはめてみました。

 

ただ、Amateur Photographerで測定されているダイナミックレンジはDxomarkの数値と比べて約1EV低くなる傾向があります。Amateur Photographer内でのX100のダイナミックレンジは約11EV程と書かれていて、Dxomarkでは12EVを少し超えるぐらいです。試しにニコンのD800で見てみても約1EV程差があったので、その差を考慮して見てみるといいかもしれません。そうなると、

 

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こんなグラフになりますね。このグラフが正しかったら、X100Tのダイナミックレンジは低感度から高く、しかも高感度でもダイナミックレンジがあまり狭くならないという特徴があります。低感度ではGRも変わらないものの、高感度でここまで差があるならX100Tが一番優秀となります。

 

このデータが正しいかどうかを確認するなら、Dxomarkから発表されるデータを待つか、実際に撮り比べをしてみる必要がありますが、機会があればテストしてみたいですね。その時は、またこちらでご紹介したいと思います。

 

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