マイクロフォーサーズの手引き

E-M1ユーザーのカメラマンがマイクロフォーサーズを中心に書いていきます

パナソニック35-100mm F2.8 Ⅰ型が約6万円で買える時代に




 

僕はオリンパスのE-M1ユーザーなのでレンズもなるべくオリンパスで揃えるようにしていますが、先日発表があったGX7 MarkⅢが凄く魅力的なので、今後カメラとレンズを全体的にパナソニックにしていくかどうか悩んでいるところです。

 

マイクロフォーサーズの望遠レンズ選びと像面位相差・空間認識AFの違いという記事でも解説しましたが、基本的にはカメラとレンズはメーカーを揃える方がAF性能が発揮されます。最近のパナソニックは、独自の空間認識AFの一部を利用して他社製のレンズでも高速なAFになるようですが、AF性能をフルに発揮させることを考えるならカメラとレンズのメーカーを揃える方が理想です。

 

通常の撮影ならパナソニックのカメラにオリンパスのレンズでも問題はありませんが、被写体を追いかけるような撮影を望遠レンズで行う場合は話が別です。もしGX7 MarkⅢをメインにするなら、望遠レンズはパナソニックにしておく方がいいかもしれない。ということで、とりあえずパナソニックの望遠レンズのラインナップをおさらいしてたところ、驚きの情報を発見しました。

 

旧型ながらも35-100mm F2.8が約6万で手に入る

 

F2.8通しのズームレンズは、通常なら各社のハイエンドモデルになる為値段も高めです。パナソニックの35-100mm F2.8も例外ではなく、最初は約10万円程度しました。ですが、現在は新品で8万円台ぐらいで買えるようになり、中古なら6万円程度まで値段が下がっています。レンズの性能は旧型であっても十分な性能ですので、中古で狙うなら旧型です。

 

※ただ、手ぶれ補正内臓のレンズは中古で買うと故障のリスクは上がるので、新品で買うなら最新の2型がいいかもしれません。

 

40-150mm F2.8 PROよりも圧倒的な小型軽量さ

パナソニックが35-100mm F2.8という、35mm判換算70-200mmのレンズを開発したのに対して、オリンパスは40-150mm F2.8という35mm判換算80-300mmというレンズを開発しています。

 

 

スペックだけ見ればオリンパスの40-150mm F2.8の方が使い勝手が良いのですが、大きさと重量に結構な差があります。

 

f:id:photographerti:20151216103218j:plain

出典:Panasonic 35-100 f2.8 over Olympus 40-150 f2.8?: Micro Four Thirds Talk Forum: Digital Photography Review

 

上の画像の一番左が35-100mm。右から2つ目が40-150mm。フードなしでこれぐらい大きさの差があります。数字で見ると、重さも倍ありますね。

 

  • 35-100mm :最大径67.4mm×全長99.9mm 360g(最大撮影倍率0.2倍)
  • 40-150mm:最大径79.4mm×全長160mm 760g(最大撮影倍率0.42倍)
  • ※最大撮影倍率は35mm判換算

 

もちろん、望遠側が100mmと150mmで違いますし、最大撮影倍率も倍程違います。35mm判換算200mm F2.8なのか、300mm F2.8なのかで大きく変わるのだと思いますが、どちらを使うかは非常に悩ましいです。

 

軽量さをとるか150mm F2.8のスペックと《40-150mm + テレコン》の利便性をとるか

機材はもちろん軽ければ軽い方がいいのですが、100mmまでというのは個人的には中途半端に焦点距離が足らないケースが多いです。先日も、息子の保育園の発表会で40-150mm F2.8 PROを使っていましたが、シーンによっては150mm目一杯で撮ってから少しトリミングをするカットもあったので、150mmまであってF2.8で撮れるのはありがたい。重さも、丸一日持っているわけではないので耐えることはできます。

 

また、40-150mm F2.8 PROはテレコンをつけることで、35mm判換算112-420mm F4というレンズに変えることもできます。絞り値は一段暗くなりますが、35mm判換算420mmまで使えるのは非常にありがたいです。小学校の運動会でも、トリミング前提の写真が多くなりますが420mmで撮れないこともないです。

 

f:id:photographerti:20171201160604j:plain

 

パナソニックのカメラなら望遠はLEICA DG 50-200mm F2.8-4が理想か?

まだ正式な発表はされていませんが、おそらく2018年中には50-200mm F2.8-4というレンズが発表になります。このレンズは、35-100mmと40-150mmを足して2で割ったようなレンズになりそうなので、焦点距離的には一番使いやすいかもしれませんね。ただ、鏡筒が伸縮性なのが気になります。鏡筒が伸びるタイプは扱いにも気を使うので、スリングバッグに詰め込むような扱いはできません。

 

バックパックに入れる際も、上や左右からの圧力がないよう工夫しないといけず、そういったレンズが増えるとバッグの収納に悩みます。今のところ、12-100mm F4 PROが鏡筒が伸びるタイプで一番安全な場所を陣取っているので、これ以上鏡筒が伸びるタイプのレンズは増やしたくないところ。

 

その点を考えると、35-100mmや40-150mmはズームをしても鏡筒は伸びないので扱いはしやすいですね。

 

正直なところ、いろいろ悩みが無くなることはありませんが、もうしばらくはカメラとレンズの構成に頭を悩ませることになりそうです。