マイクロフォーサーズの手引き

E-M1ユーザーのカメラマンがマイクロフォーサーズを中心に書いていきます

PhotoshopでRAW現像時の基本補正はキーボード操作の方が楽になる




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写真を撮った後はRAW現像をする。そんな人も多いかと思いますが、あなたはマウスを使ってRAW現像していますか?僕も以前はマウスを使っていました。しかし、ある時現像時のキーボード操作の快適さに気付いてしまってから、RAW現像時はマウスを使う頻度が激減してしまいました。

 

【tab】と【shift】と上下ボタンだけで基本補正を調整する

こちらは、Photoshop CCでCAMERA RAWを開いた時の画面です。

 

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CAMERA RAWを開いた時は、この画面に写っているように基本補正が表示されます。この基本補正を開いている状態で【tab】ボタンを押すとどうなるか?基本補正の上の項目から順番に選択が移っていくんです。そして、自分が調整したい項目でストップさせて、あとは【shift】を押しながら上下ボタンを押して調整です。【tab】で項目が上から順に移動しますが、下から上に戻したい時は【shift】を押しながら【tab】で戻ります。

 

実際に調整している動画はこちら。

 


RAW現像キーボードver

 

通常、ある程度上達していけばシャッターを切った瞬間にその写真の完成イメージが頭の中で仕上がっています。なので、CAMERA RAWで画像を開いた瞬間に、どの項目をどの程度調整すればイメージ通りに近づくかが大体予想がつくはずです。なので、あとはその予想に従ってまずはちゃちゃっと調整し、その後、微調整をしていくという流れになります。

 

キーボード操作のメリット

この【tab】と【shift】、そして上下のボタンだけで行う調整のメリットは、目線をいちいち基本補正のパネルに移さなくてもいいということです。何回かやっていると、【tab】を3回押せば露光量の項目に。4回押せばコントラストの項目に。という風に、何回押せばどの項目に移動できるかが体で覚えてきます。

 

ずっと撮った写真を見ながら調整することができ、且つ手元の操作がシンプルなので操作スピードも速くなります。一枚だけの比較だと少しの差になりますが、これが100枚200枚の写真になってくると現像時間の短縮にもなるはずです。

 

僕は商品撮影等も行いますが、お祭りや式典、コンサート等の撮影もするので、そのような写真はセレクトしても数百枚の現像になります。そんな時は、ずっとキーボードで基本補正を調整しています。なぜなら、その方が楽だからです。

 

キーボード操作のデメリットは?

この操作のデメリットはおそらくありません。強いて言うなら、基本補正以外にはあまり使えないということでしょうか。角度補正や補正ブラシ、段階フィルター等を使う時は、クリック&ドラッグの操作を行うので、そのような操作はもちろんマウスを使う必要があります。ですが、パラメータの数値を調整するような項目は基本補正以外にもHSLや変形等があり、それらの調整は同じようにキーボードを使った操作の方が微調整がしやすいです。

 

最初は少し戸惑うかもしれませんが、キーボードの操作はかなり単純作業なのですぐに慣れるはずです。是非一度、試してみて下さい。

 

 

ちなみに、PhotoshopのCAMERA RAWよりもLightroomの方が使い易いという方もいらっしゃるかと思いますが、CAMERA RAWに慣れているからか個人的にはLightroomのUIは使いにくいです。また、今回の【tab】と【shift】の操作がLightroomでは上手く使えないので作業効率で言えばCAMERA RAWの方が良いと感じます。

 

読み込み速度等を考えるとLightroomの方が速いかもしれませんが、そこはパソコンの高スペック化と読み込み中は別の仕事を行うという効率化でカバーしております。

 

それでもLightroomの方が効率がいいと思われる方がいらっしゃいましたら、是非知りたいので教えて下さい。皮肉でもなんでもなく、単純に僕が知らなかっただけなのであれば是非それを取り入れたいです。