マイクロフォーサーズの手引き

E-M1ユーザーのカメラマンがマイクロフォーサーズを中心に書いていきます

利き目が左の人にオススメしたい小型軽量のミラーレス一眼カメラ




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カメラのファインダーを覗く時、あなたはどちらの目で覗きますか?これは本当に人それぞれで、右目だったり左目だったりバラバラです。ちなみに僕は左目なんですが、左目で覗く人にとって厄介なのは、背面のモニターを指でスライドさせてAFエリアを変更するタッチパッド機能を使う場合です。試してみるとよく分かるのですが、ファインダーがモニターの真ん中についているカメラの場合、モニターでAFエリアを変更しようとすると鼻が邪魔になります。

 

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※出典:オリンパスが「OM-D E-M1 MarkII」の開発を発表 - ITmedia LifeStyle

 

こちらはオリンパスのE-M1 MarkⅡの背面です。E-M1 MarkⅡは背面のモニターを指でスライドさせることで、AFエリアをダイレクトに変更できる仕様なのですが、ファインダーがモニターの中央にあると左目で覗いた時に鼻が邪魔で窮屈なんです。絶対に無理というほどではありませんが、少し厄介なのは変わりません。

 

一方、ファインダーが左上にあるソニーのα6500はこのようになっています。

 

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出典:α6500 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

 

これだと、利き目が左の人でも右側に余裕ができるので操作がしやすいです。α6500の場合は、モニター全体を感知させるのか、モニターの右半分を感知させるのか、モニターの右側1/4を感知させるのか?という設定もできるので、右側1/4の感知に設定しておけば利き目が左の人でも楽に操作ができます。

 

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出典:α6500 特長 : タッチパネルによる直感的なフォーカス操作 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

  

僕は普段オリンパスのE-M1を仕事で使っていますが、時々35mm判換算12mmが必要な時はα6000を使っています。E-M1もα6000も、後継機とファインダーの位置等のデザインは同じなので試してみたのですが、やはりE-M1を左目で覗くと窮屈でした。一方、α6000はファインダーが左上にあるのでモニター上で指を動かしやすく、利き目が左の人にとってはとても使いやすいカメラだなという印象です。

 

タッチパッド機能はとても使いやすいので、利き目が左の人は是非ファインダーが左上のカメラを使ってみてください。

 

ファインダーが左上のカメラならどれがオススメ?

さて、ここで気になるのが、利き目が左の人にとってAFエリアの変更がやりやすいカメラはどれか?ということです。先ほども触れた、ファインダーが左上にあって且つタッチパッド機能が採用されているカメラは利き目が左でも比較的操作しやすいですが、物理的に操作できるレバーが採用されているカメラも操作がしやすいです。

 

ただ、レバーを採用しているミラーレス一眼は少し大きく重い傾向があります。実際にファインダーが左上でタッチパッドが採用されているカメラと比べてみると、

 

◆ソニー α6500(タッチパッッド

約120.0(幅) x  66.9(高さ) x  53.3 (奥行き)mm 453g

 

◆パナソニックGX7Ⅱ(タッチパッッド

122(幅)x  70.6(高さ)x  43.9(奥行き)mm 426g

 

◆オリンパス PEN-F(タッチパッド

124.8(幅)x 72.1(高さ)x  37.3(奥行き)mm 427g

 

◆パナソニックGX8(タッチパッド

133.2(幅)x  77.9(高さ)x   63.1(奥行き)mm 487g

 

◆富士フイルム X-T2(レバー

132.5(幅)x  91.8(高さ)x  49.2(奥行き)mm 507g

 

◆パナソニックGH5(タッチパッド & レバー

138.5(幅)x  98.1(高さ)x  87.4(奥行き)mm 725g

 

 

小さいカメラが上、下にいくほど大きくなるように並べてあります。ある程度の操作性を確保することを条件に考えると、α6500かGX7Ⅱ、PEN-Fが最も小型軽量の部類に入るかと思います。

 

パナソニックのGX8は上位機種なので、EVFも動く上にフリーアングルモニターで、カスタマイズできるボタンの数も多いです。ただ、やはり上位機種なりに少し大きくなっています。そして、それより下のレバーを採用されているカメラは更に大きくなりますね。GH5に関してはカメラの完成度はかなり高いものの重量が一眼レフ並みになっています。もちろん、重量が一眼レフと変わらないとしても、GH5にしかできないことを考えると一眼レフよりも良いカメラだと思います。

 

もちろん、小型軽量は程々で良いという場合なら、あまり比較対象にしている機種でも問題なく使えるかと思います。ちなみに、冒頭で紹介したE-M1 MarkⅡや初代E-M1は上下左右のカーソルでAFエリアを変えられるので、タッチパッド機能が無くても大きな問題はありません。E-M1程度の大きさ重さでも大丈夫なら、E-M1系もオススメです。

 

α6500かG7XⅡかPEN-Fか

利き目が左の人にオススメしたい小型軽量なカメラとしては、α6500、GX7Ⅱ、PEN-Fの3つに絞られてくるかと思います。

 

操作性で言えばGX7Ⅱも使いやすいカメラではありますが、ソニーのα6500はカーソルボタンもカスタマイズできるのでありがたいですね。PEN-Fは、撮影現場で仕上がりを好みに調整できるという意味でカスタマイズ性が高いです。ファンクションボタンも最低限あり、前後ダイヤルと露出補正ダイヤルがあるので使い勝手は良い方ではありますが、《PEN-Fを早々に手放しE-M1の操作性の良さを再確認した話》こちらの記事でも書いているように、ファインダーを覗きながら全ての操作を快適に行うのには向いていないカメラです。

 

どれも最低限の操作性はあると思いますので、あとはデザインの好みで選んでしまってもいいかもしれません。

 

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出典:α6500 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

 

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出典:デザイン|DMC-GX7MK2|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic

 

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出典:OLYMPUS PEN-F | PEN | オリンパス

 

ただ、SONYのEマウント(APS-C)がマイクロフォーサーズより小型軽量な件についてという記事でもご紹介しましたが、レンズに関してはソニーのα6500の方が小型軽量になるかもしれません。とは言え、オリンパス・パナソニックのレンズも十分小型軽量なのは間違いないので、多少の差は気にしないということであれば本当にデザイン重視で選んでもいいかもしれませんね。