マイクロフォーサーズの手引き

E-M1ユーザーのカメラマンがマイクロフォーサーズを中心に書いていきます

今更だけど電子ファインダーのメリット・デメリット




僕は普段オリンパスのミラーレス一眼であるE-M1を使っているので、このブログでも度々電子ファインダーのメリットについて触れています。ですが、ふと振り返ってみると電子ファインダーをメインテーマにした記事は書いてないなと思い。ということで今回は実際に電子ファインダーで撮影してきた経験から感じる電子ファインダーのメリットをまとめてみます。

 

露出補正の失敗が減る

撮影する時に、写真の明るさを調整する為に露出補正を行います。この時、例えば露出補正を行うダイヤルが勝手に回っているのに気づかずにとっさにシャッターを切って明るさが合っていなかったり。直前に大きく露出補正をしていて、とっさにシャッターを切った時に前の露出補正のままだったり、というケースが時々あります。

 

一眼レフなら、露出補正が変わっていても意識して見なければ変わっていることに気づきません。しかし、ミラーレス一眼だと露出補正がおかしいこと自体に映像を通じて気づくことができます。

 

また、どんな明るさで撮れるのかがファインダーを覗きながらほぼ分かるので、露出補正の選択のミスも減らすことができますね。

 

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マニュアルでのピント合わせがとても楽

このブログでも何度か触れていますが、マニュアルフォーカスの撮影がとても楽です。電子ファインダーなら、拡大表示をしながら、且つピントが合っている場所を色で教えてくれるピーキングを利用しながらピント合わせができます。一眼レフに採用されている光学ファインダーではここまで緻密なピント合わせはできません。

 

一眼レフでも背面のモニターでライブビュー撮影をすれば同じことができますが、電子ファインダーならピントリングを回せばその動作に連動して瞬時に拡大してくれるカメラもあるので、使い勝手は電子ファインダーの方が断然いいでしょう。

 

ちなみに、下記の記事ではピーキング機能で使ってストレスなく快適にピント合わせができる方法を解説しています。併せてご覧下さい。

 

 

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ファインダーを覗きながらヒストグラムが確認できる

もしかしたら将来的に光学ファインダーでも可能になるかもしれませんが、ファインダー内でヒストグラムを確認できるのは電子ファインダーのメリットでもありますね。電子ファインダー内の映像で仕上がりが分かるとは言え、ヒストグラムも同時にチェックできるとより露出補正の正確性が増します。

 

背面モニターを点灯させたくない時に、ファインダー内で撮影画像の確認や設定変更ができる

撮影環境によっては、背面のモニターの点灯が迷惑になるケースがあります。そんな時には、ファインダー内で撮影画像の確認ができ、背面のモニター同様のインターフェースで設定を変えられるのは大きなメリットです。

 

デメリットは?

以上、代表的な電子ファインダーのメリットをお伝えしましたが、デメリットとしてはやはりタイムラグでしょうか。タイムラグが大きいと、動く被写体は撮りづらくなります。ただ、タイムラグに関しては現在のカメラでもほとんど感じられないぐらいの性能にはなっています。また、近い将来どんどんタイムラグは縮まってくると思うので、数年後にはこのデメリットも無くなっているでしょうね。

 

目が疲れやすく受け付けないという話もよく耳にしますが、これは視度調整が合っていない可能性が高いです。僕もずっと光学ファインダーで撮影してきて、電子ファインダーは受け付けないなと感じたことがありました。この体感の原因は実際にE-M1を使ってみて分かったことですが、電子ファインダーは視度調整がズレると光学ファインダーより疲れやすいです。しっかり合わせれば全然大丈夫なんですが、少しズレているだけでも違和感が強いですね。なので、もし電子ファインダーが受け付けないという人は、まず視度調整をしっかり調整してみてくださいね。