マイクロフォーサーズの手引き

E-M1ユーザーのカメラマンがマイクロフォーサーズを中心に書いていきます

【レポート③】EVF(電子ファインダー)が苦手な僕が、EVFに馴染めたE-M1のある機能




 レポート②の続きです。

 

電子ファインダーに慣れた理由

今回、オリンパスのE-M1の導入で一番の懸念だったのは電子ファインダーです。なぜなら、僕は電子ファインダーを受け付けない派だったからです。しかし、今回のE-M1をテストしてみようと思ったきっかけの1つに、キャッツアイコントロールという機能がありました。

 

キャッツアイコントロールは、電子ファインダーの明るさを自動で調整してくれる機能で、環境光に対して適正な明るさを常に表示してくれます。

 

以前、環境光に対して電子ファインダーが明るすぎると目が疲れやすいという話を聞いたことがあり、確かに店頭で試してみると光が強すぎて目がしんどかった経験がありました。何度か試してみても、やはり電子ファインダーはダメなんだなと諦めていましたが、今回のキャッツアイコントロール機能で悩みが解消できるかもしれないと思ったのです。

 

実際に使ってみたところ、確かに適正な明るさで表示してくれるので、ファインダーを覗く目は全然疲れませんでした。やはり、適正な明るさに調整してくれることで、目への負担が最小限に抑えられたのだと思います(他のメーカーでもEVFの明るさが自動で切り替わるものが多いです)。

 

一度慣れてしまうと、けっこう快適に撮影ができます。ファームウェアが新しくなったことで表示タイムラグがさらに縮ったおかげか、実際の撮影ではファインダー像が遅れるということはありません。

 

ただ、僕の場合だけかもしれませんが、電子ファインダーは視度調整をしっかり行わないと目が疲れるようです。光学ファインダーは視度調整がズレていても目が疲れることはないと思いますが、電子ファインダーは視度調整がズレていると光学ファインダーでは経験したことがないような目の疲れを感じやすくなる可能性があります。

 

もしこの記事をご覧のあなたが、店頭でE-M1のファインダーを覗いてみて「やっぱりダメだ」と感じられる場合は、視度調整をまず行ってください。そしてキャッツアイコントロール(メニューでは「EVF自動調光」)をONにしてみてください。

 

おそらく、しっかり合わせればけっこう快適に見えるようになるんじゃないかなと思います。ちなみに、視度調整のポイントは、下に表示される数字がくっきり見えるようにするのではなく、AFターゲットの四角の枠がくっきり見えるように調整することです。

 

 

さて、ここまでレポート①〜③をお伝えしてきましたが、如何でしょうか。E-M1の魅力は少しでも伝わりましたか?笑

 

個人的には、良い意味で期待を裏切られました。AF精度はとても高く、顔認証と合わせれば人物撮影でピントを外すことはほとんどないでしょう。動体撮影も実用的な性能になり、カスタマイズ性も非常に高い。まさに、仕事で使えるカメラです。もちろん、写真を趣味にしている方にもオススメです。とくに機材の小型軽量化を優先させたい方にはオススメですね。

 

画質が良い=良い写真になるわけではありません。オリンパスのミラーレス一眼は画質面で少し不利になってしまいますが、小型軽量でモチベーションを落とさずに撮れることの方がずっと大事です。それに、オリンパスのレンズは性能が高いので、ノイズリダクションを少しかけても実用的な画質になります。他のメーカーだと、軽量化を優先すると暗いレンズを選択しなければいけない上に、その暗いレンズは少し絞って使わないとしっかり解像しないことが多いです。

 

一方オリンパスのレンズは絞り開放からしっかり写るレンズばかりなので、解像度を気にして絞ったりする必要がほとんどありません。つまり、レンズの絞りでも1段以上差がつくのでAPS-Cサイズや一昔前のフルサイズと同等かそれ以上の写りになります(小型軽量を優先させた場合)。

 

画質が同等なのに、機材は大幅に軽くなると考えると、オリンパスのシステムは大きな選択肢の一つになるのではないでしょうか。是非、良いモチベーションを維持できる機材で撮影できるように、機材を選んでみてください。