写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

《他人と比較するな》を鵜呑みにせず《目標設定の為の他人と比較》を意識しよう


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  • 他人と比較する

 

そう聞くと、どうしても悪いイメージをしてしまう人は多いのではないでしょうか?僕自身そうです。なので、

 

自分と他人は違う人間。だから他人と比べても仕方ない。比べるのは過去の自分であって、過去の自分より今の自分が少しでも成長できることを意識しろ。

 

そんな風に考えながら生きてきました。しかし、先日ふと他人との比較は必ずしも悪ではないのではないかと考えていました。そこで今回は、個人的に考えをまとめる意味でも【他人との比較】というテーマで考察してみたいと思います。

 

《他人と比較すること》に対してなぜ悪いイメージを持ってしまうのか

他人と比較することに対して、不思議と良いイメージを持ちません。これは知らないうちにどこかで刷り込まれているんだと思いますが、なぜ良いイメージを持たないのか?

 

それは、

 

  • 他人と比較することで【マイナス思考・モチベーションの低下】が起こり、結果として良い結果を得る為の活動力が低下するから
  • 成長に向けての視点にズレが生じるから

 

だと思います。これは決して間違いではないでしょう。人それぞれ考え方も違うと思いますが、多くの人に共通することではないでしょうか。いちいち比較をして自分が他人に劣っていることを一つ一つ受けとめていたら、普通の人なら鬱になりそうな気がします。

 

なので、比較するなら過去の自分であり、過去の自分と比べた今の自分が少しでも成長できるようにという考えになるのは自然な流れです。

 

正しい目標設定は他人との比較でしか得られない?

ただ、他人との比較はメンタルにマイナス要素を与える可能性がある一方で、目標設定においては避けては通れないものではないかと思います。極端な話かもしれませんが、過去の自分と比較して自分が成長し続けたとしても、

 

  • その成長スピードが遅くて他人のレベルに追いつけていない
  • 他人がもっと早い成長スピードを実現している

 

ならば、過去の自分と比較しているだけではずっと底辺に存在することになります。もちろん、それが単なる自分の趣味であり、他人と劣っていても自分が楽しければそれでいいという考えであるなら、過去の自分との比較だけで十分です。

 

ですが、趣味であっても上を目指す人はいます。仕事であるならそんな悠長なことは言ってられません。過程も大事ではありますが、一定の結果を得られないのであれば残念ながら倒産やクビが待ち受けています。

 

そうならない為には、

 

  • 目標設定をどこに置くのか?
  • そしてその目標設定を達成する為にどの程度のスピード・期間が必要になるのか?

 

と考えなければいけません。そして、目標設定の置き方も、達成する期間も、他人との比較をすることでより明確に見えてきます。自分のレベルと他人のレベルを客観的に見ることで初めて目標設定が明確になり、自分はどれぐらいの期間でそれを達成しなければいけないのか?ということが考えられるようになります。

 

写真にも当てはまる?作風は違えど作風を実現するスキルの高低は存在する

集客や営業、経営の仕事をしている人はとくに耳にする言葉だと思いますが、よく

 

  • 市場
  • ニーズ

 

という言葉が飛び交います。市場とニーズを把握し、競合他社の製品サービスを意識して、自社の強みや特徴は何なのかを見込み客に売り込む。考えてみれば、多くの人が無意識にやっていることだと思います。

 

そして、個人というスケールになったとしてもそれは同じことであり、写真の世界でも言えることではないでしょうか。写真の世界では個人の好みで写真の良し悪しを決められてしまう傾向にありますが、それでも一定のレベルというのは存在します。もっと明確な言葉で言えば、

 

  • 作風は違うが作風を実現するスキルの高低は存在する

 

ということです。つまり、

 

  • 人それぞれ違うから良い!
  • 自分の好きな写真を突き詰めればいい!

 

というのは半分合っていますが、その結果他人と比べて遅いスピードでしか成長できないなら作風が余程他人との差別化にならない限りを上に登ることは難しくなります。

 

写真の世界で結果を残している写真家の方で、もしかしたら他人と比べるなと言われるかもしれません。ですが、

 

  • 自分の好きな写真を突き詰めて、且つ速いスピードで成長し、その作風が独特のものであるか他人より優れているからこそ他人から賞賛された

 

のであって、他人と比べて優れているから結果を出せているのではないでしょうか。

 

 

以前のこの記事でも同じことを書いていますが、優れている人の言葉はそのまま鵜呑みにするのは危険です。優れた人の短い言葉の裏には、多くの前提とする情報が隠れています。その隠れている情報を知ることで初めて、その言葉の本質を理解できると僕は考えています。

 

 

ちなみに、こちらの記事で書かれていることも納得できます。

 


引用・要約すると、

 

 「能力」「行動」は「価値・信念」「自己認識・使命」を実現するための手段に過ぎず、「環境」はその後からついて来る結果でしかない、が人と比べない人の思考パターンです。

 

つまり、人と比べる人は能力や行動といった目に見えるものを見てしまい、自分と比較してしまう。人と比べない人は能力や行動を手段と考え信念を大事にする為、自分より優れている人であっても嫉妬せずむしろ自分の部下に採用する。という感じですね。同じ《人と比較する》というテーマですが、考察するポジショニングによって変わるのかなと思いました。