写真上達の本質を考えてみる

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食品添加物が危険ならタマネギは1日0.03gしか食べられない件について


先日、こんな記事を見つけました。

 

 

要約すると、

 

  1. 戦後のアメリカGHQの目的は日本人を絶滅させること。その為に、パンを普及させ米の生産を落とさせ、パンに添加物を入れることによって日本人の健康を害させている。
  2. その為、学校給食ではパンが出される。
  3. 日本はパンの原料をアメリカからの輸入に頼っている。つまり、外国に依存しないと生きていけない国にさせられた。
  4. パンには臭素酸カリウムという添加物が入っている
  5. JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)では、1995年に小麦粉処理剤として臭素酸カリウムの使用は容認できないと発表したにも関わらず日本では使われている。
  6. 日本は外国に比べて食品添加物が多いから、アトピーがどんどん増えている。

 

ということですが、いろいろ気になるところがあったので順番に調べた結果を解説してみます。ただ、1〜3までに関しては今回はスルーします。ちなみに、僕が住んでいる地元の保育園と小学校の給食は一月にパンは2〜3回程ですが、全国を見渡せばパンの方が圧倒的に多いという地域もあるのか?気になるところです。

 

 

パンに入っている臭素酸カリウムとは

以下ウィキペディアより参照。

 

臭素酸カリウムは、食品添加物としてパン生地、魚肉練り製品に使われていたそうです。しかし、ラット腎臓における発癌性が指摘されて、イギリスでは1990年に、カナダは1994年に、中国は2005年に食品の使用を禁止しています。

 

日本でも発癌性が確認され、1982年にパン以外の使用は禁止。パンに関しては

 

  • 添加量は30ppm以下で、最終製品に残留してはならない。

 

と規制されています。これに伴い、厚生労働省の行政指導で使用が自粛が要請され、1997年にも検出される事件が起こりパン関連の工業会では使用自粛になったそうです。

 

ただ、2003年には日本パン工業会から

 

正常な製パン工程を遵守した場合には臭素酸カリウムは加熱により分解され、分析精度が向上した方法を用いてもパンから残存が検出されない(「残存ゼロ」とは表記しない)。

 

と発表され、これを受けて山崎製パンなどのメーカーは使用を再開し、厚生労働省も承認しています。その後、2004年2月より製パン技術の工場により使用を止めています。

 

臭素酸カリウムをパンの製造に使う理由としては、下記の記事で山崎製パン中央研究所の山田雄司所長が「パンには不向きの国産小麦をふっくらと焼き上げるため」とコメントしています。

 

 

JECFAでパンの添加物として容認できないとされたのに日本で使われていた理由

世界的な機関が容認できないとされている中、日本で使用されていた理由は先程の中にありました。 

 

正常な製パン工程を遵守した場合には臭素酸カリウムは加熱により分解され、分析精度が向上した方法を用いてもパンから残存が検出されない(「残存ゼロ」とは表記しない)。

 

ということですね。 外国では禁止されて日本では使えるという理由になると思いますが、これが日本だけと言うなら逆に日本の製造技術はかなり高いんじゃないかとも思ってしまいます。

 

臭素酸カリウムは今も使われているのか?

実際に調べたわけではありませんが、山崎製パンは2014年には使用を止めています。またウィキペディアには

 

ビタミンCなどを利用した代替方法が開発されていることもあり、臭素酸カリウムを使用していないメーカーも多い

 

とあります。なので、現時点で臭素酸カリウムを使っているメーカーは0と断言できないと思いますが、使っているメーカーはほぼ0に近いのではないかと思います。使っていたとしても、残留が確認できないようにきちんと管理されていたら問題ないでしょう。

 

日本は外国よりも添加物が多いのか?

これを律儀に調べてくれる方がいたので、リンクを貼っておきます。

 

 

この記事のまとめを引用させてもらうと、

 

日本の食品添加物は、指定添加物が400種類、既存添加物が300種類。アメリカは、添加物として600種類程度、日本の既存添加物に近いGRASが200種類程度。EUは300種類程度ですが、加工補助などに用いられる添加物を含まない。日本の食品添加物の種類が他国と比較して格段に多いことはありません。また、国によって認可されている食品添加物が異なり、単純に比較することはできません。例えば、日本の既存添加物やアメリカのGRASのように、食文化によって添加物は大きく異なってきます。表示義務に関しても、他国と比べて遅れている、とも言えません。

 

冒頭で紹介した記事ではいかにも日本が特別に多いと書かれていましたが、そうではないようです。ただ、食品添加物に指定されているものが多いということは、それだけ使用が規制されている種類が多いということなので、逆に多ければ多いほど安全という見方もあります。指定されていなければ使用量の規制がないので、それはそれで不安です。 

 

最後に

食品添加物が危険ならタマネギは1日0.03gしか食べられない

いろいろ調べていたら、面白いものを見つけました。

 


こちらの知恵袋の回答で、タマネギの毒性を添加物の基準で計算した場合の話があったんです。すると、タマネギは体重60kgの人が食べていい1日の量は0.03gらしいです。ちなみに、タマネギ1個の重さは約180gです。

 

食品添加物の使用量を決める流れとしては、まず動物実験でずっと与え続けても害がない量を決めます。これを無毒性量と言います。そして、その無毒性量の1/100を1日許容摂取量(ADI)とするそうです。

 

タマネギのADIは0.03gなので、タマネギを1/4食べただけでもADI1500日分の量を食べてしまったことになります。1日1個は多くても1/4だったら普通にありえますよね。1/4の半分だっとしてもADI750日分です。

 

ちなみに、こちらの記事でも紹介されていますが、ジャガイモを食品添加物として見てみると、1個食べたらアウトだそうです。

 

参照:畝山 智香子『ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想』 - A puzzler on the trail

ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)

ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)

 

 

 

食品添加物よりも天然由来成分の健康リスクの方がはるかに大きい。

食品添加物にADIが決まっていますが、日本で実際に販売されている製品から実際の摂取量を測った結果、ほぼ全ての食品添加物の摂取量はADIの1%未満だそうです。例外になるソルビン酸であっても1.08%だそうです(こちらの記事を参照)。タマネギやジャガイモを考えるよりも遥かに少ない量ではないでしょうか。

 

また、昔から人々は食べものの加工や保存を行うにあたって工夫してきました。肉を燻製にしたり、塩漬けにしたり、植物を使って色や香りをつけたり。そして、昔は規制なんてなかったので、おそらく今よりももっと危険だったんじゃないかと思います。実際に昔から使われていた天然由来のアカネ色素は使用禁止になっているそうです(こちらの記事を参照)。そういう意味では、今の方が安全なんじゃないかとも思いますね。

 

食品添加物よりも栄養バランスと終末糖化産物に気をつけようと思います

インターネットが普及してなんでも調べられるようになりましたが、その情報が果たして正しいものなのか?という保証はありません。なので、今の時代は基本的に受け取った情報は自分で精査しなければいけない時代になったと感じています。

 

もちろん、自分で調べたとして危険という意見と安全という意見を素人が判断するのが難しいケースもありますが、個人的には食品添加物の危険性はまだ分かりやすいのではないかと思います。この記事をご覧になってどう判断されるかは読者の方次第だと思いますが、個人的には栄養バランスの悪さと終末糖化産物の大量発生の方が危険だと感じているので、そっちを気をつけたいと思います。

 

ちなみに、終末糖化産物とは血管内で増えた血糖がタンパク質と結びついて生成されるもので、老化、動脈硬化、白内障、骨粗しょう症等、体にいいことがありません。終末糖化産物は主に炭水化物の摂りすぎで増えるので、血糖値を上げないように水溶性食物繊維の粉末を飲み物に混ぜたりして、日頃から工夫したいですね。

 

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