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写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

《撮影記》シンガーソングライター松浦陽子さんのコンサート


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先日、シンガーソングライターの松浦陽子さんのコンサートの撮影に行ってきました。陽子さんが年末に大きなコンサートをされるようになって今年で3年目になりましたが、1年目は観客として、昨年の2年目はカメラマンとして参加しており、今年もカメラマンとして参加です。

 

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昨年、陽子さんのコンサートのを撮影しているとは言え、今年は会場も違うのでリハーサルの前には僕も現地入り。陽子さんもまだステージにいない時間から、カメラを持って会場のチェックをしていました。

 

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今年の会場は2階席まであったので、2階までの動線を確認して2階からの風景も押さえつつ2階から望遠で撮影する際のイメージもチェック。

 

ちなみに、今回の撮影で使った機材はオリンパスのPROレンズ3本です。

 

・E-M1(2台

・7-14mm F2.8

・12-40mm F2.8

・40-150mm F2.8

 

リハーサル時の撮影も許可を頂いているので、超広角でもグッと寄って撮影できます。なので、本番までは7-14mmと40-150mmをカメラにつけて撮影です。

 

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E-M1の電子ファインダー(以下EVF)のタイムラグは、通常で0.029秒、高速にして0.016秒ですが、ピント位置が色で分かるピーキング機能をオンにするとEVFを高速にすることはできません(高速にしないと、EVFの表示が実際の動きより遅れます)。なので、表示のタイムラグ短縮を優先させるのか、ピーキングを優先させるのか?という選択にまず迫られますが、今回のコンサートも昨年と同様ピーキング優先でEVFのタイムラグは通常通りにして撮影しました。

 

その理由は、コンサートの撮影では声で口の動きを予想して撮影するからです。これはEVFのタイムラグが最新のE-M1 MarkⅡや富士フイルムのX-T2になっても撮り方は変わらないと思います。声から口の動きを予測するのは、僕が陽子さんのファンであり曲の歌詞をほとんど覚えているからできることかもしれませんが、余程テンポの早くない曲ならそう難しくはないと思います。

 

もちろん、最新のE-M1 MarkⅡや富士フイルムのX-T2等のようにピーキング優先かタイムラグ優先かを考えずに済む優秀なカメラだと理想ですが、ピーキングもタイムラグも優先させたい撮影はあまりないと思うので、一般の方の場合はあまり気にしなくてもいいかもしれませんね。

 

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さて、リハーサルの撮影では舞台上を自由に撮影してもいいという許可は頂いているので、リハーサル時にしか撮れない写真を撮影です。観客が入った後は原則観客の邪魔になってはいけないので、観客席の前や観客席から撮影できるものはリハーサルの時に撮影しておきます。

 

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※こちらの3人は、コーラスで一緒に歌われた方です。リハーサル時の時ももちろんいらっしゃいました。

 

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リハーサルの時にしか撮れない写真を撮りつつ、アンコールの時を想定してテスト撮影です。アンコールの時はステージ上での撮影許可を得ているので、アンコール時にどこからどんな感じで撮影するか、地面にはどんな配置でライトが置いてあるのか等を確認します。

 

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リハーサルが終わったら7-14mmを12-40mmに交換してホールの外へ。入り口辺りでは陽子さんのサポーターが様々な展示をされていたりするので、その雰囲気も本番前にササッと撮影します。ちなみに、ブルーローズは陽子さんの曲名にもなっていて、最新のアルバムにも入っています。ブルーローズの花言葉と陽子さんのブルーローズを聞くと、なぜ会場にブルーローズがあるのかピンとくると思いますよ。最新アルバムの情報はこちら

 

 

そしていよいよ本番。

 

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リハーサルが終わった後は超広角ズームを使う機会はないので、そのまま12-40mm F2.8と40-150mm F2.8で撮影です。ここからはアップと引き、左右上下からいろんなバリエーションで撮影していきます。

 

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ちなみに、撮影時はフレーム内の1番明るい場所に露出を合わせ、現像時に暗い場所を明るく補正しています。元の写真では真っ暗な観客席でも、現像をすると明るくなりますね。

 

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そしていよいよアンコール。

 

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アンコールでは舞台上から撮影できるので12-40mmを7-14mmに交換し、観客席から見てピアノの裏側へササッと回り、35mm判換算14mmでパースをつけて撮影。この時はピアノの真横にカメラがあるぐらい近いです。

 

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上の画像はアンコールの1曲目と2曲目の合間に撮影したもの。この写真も35mm判換算で14mmの超広角で撮影していますが、その理由は観客席をなるべく背景に写したかったからです。今回のコンサートは琵琶湖ホール中ホールで、800人を収容できる規模です。その雰囲気を伝える為には超広角でなければ撮れません。

 

陽子さんから上の画像のような記念写真を撮りたいという要望を聞いていたので、リハーサル時のテスト撮影でも画角の確認をしていましたが、やはり超広角でなければ撮れない雰囲気ですね。

 

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上の画像と下の画像は同じ場所から撮影しています。上の画像は超広角で。下の画像は同じ場所から望遠で。

 

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という感じで、14時から16時のコンサートを撮影していました。リハーサル前から現場入りしているので僕がカメラを持って会場に足を踏み入れたのが11時前。そして終わってからも陽子さんの撮影会などがあったりするので17時前までカメラを持っていましたが、凡そ6時間の撮影となりました。本番前は水分補給等もできますが、流石に6時間の撮影は手足にきますね。

 

しかし、僕自身陽子さんのファンの一人であることもあり、撮影中はそんな感覚はありませんでした。ただ、終わった後の楽屋に戻った時に疲れが一気にきました(笑)

 

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さて、記事中にも少し触れましたが、今回のコンサート前には新しいアルバムが製作されています(このアルバムの写真も撮影させて頂きました)。このアルバムには、サカイ引越しセンターセンターのテレビCMに採用されている曲や、陽子さんの代表曲であるブルーローズ、僕の大好きなAnytime Anywhereの日本語版など9曲が収録されています。

 

www.youtube.com

 

僕は陽子さんのCDを全て持っていますが、その中でもやはり一番オススメのアルバムです。是非多くの方に聞いてみてほしいですね。残念ながらアルバムの視聴はHPでできませんが、Facebookで陽子さんをフォローするとファンの方が撮影された動画などで曲を聞くこともできますよ(Facebookで「松浦陽子 ブルーローズ」と検索し、少しスクロールすると動画がでてきます。1〜3枚目の収録曲はこちらのHPで視聴可能です)。是非一度ご覧になってみてください。

 

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