マイクロフォーサーズの手引き

E-M1ユーザーのカメラマンがマイクロフォーサーズを中心に書いていきます

ミラーレス一眼でも大きいという人の為のオススメ日常カメラ




一眼レフは大きくて重いもの。だからミラーレス一眼がオススメ!なんて言葉はよく聞きます。実際に、僕も一眼レフの大きさと重さがネックになり、機材一式をもっと小型軽量のオリンパスのミラーレス一眼に変えた経験があります。しかし、ミラーレス一眼が小型軽量でありがたいという人はやはり写真に本格的に取り組んでいる人です。

 

スマホのカメラでは物足りないから専用のカメラが欲しいけど、実際にミラーレス一眼を買ってみたらミラーレス一眼でも持ち歩くのに煩わしくなった、という方は意外と多くいらっしゃいます。そこで今回は、持ち運びの煩わしさを解決する為のカメラ選びをご紹介したいと思います。

 

コンパクトカメラを専用ケースで

このブログの読者の方ならご存知だと思いますが、僕はプライベートや撮影の仕事がない時は一眼カメラを持ち歩きません。その代わり、RICOHのGRというコンパクトカメラを持ち歩いています。

 

f:id:photographerti:20150901110310j:plain

f:id:photographerti:20150901110755j:plain

 

正面から見るとiPhone6よりもひと回り小さいぐらいのカメラです。厚みはさすがにiPhone6が4つ重なったぐらいになってしまいますが、比較的コンパクトですね。そして、このGRを純正のケースに入れて、カラビナを1つつけてベルトに通してます。

 

f:id:photographerti:20150901111204j:plain

 

この使い方の便利なところは、カバンにいちいちしまう必要性がないことです。使いたい時はサッと取り出して、撮り終わったらすぐにしまうことができます。ベルトをしていないと使いづらいかもしれませんが、ベルトをすればとても身軽に動けます。カメラのストラップを斜めがけにして持ち歩くのでもいいんですが、カバンを持っていたりするとストラップの斜めがけも面倒だったりします。斜めがけでできるシワも気になったり、上着を着たり脱いだりする時も面倒です。服装によっては斜めがけが格好悪く見えることもあるので、腰の位置にさりげなく存在しているカメラは多くのスタイルに合うと思います。

 

もちろん、このカメラでなくても構いません。ご自身のスタイルや撮りたいものに合う高級コンパクトカメラなら問題ないです。ケースも工夫次第でなんとでもなると思います。ちなみに、コンパクトカメラでも値段の安いものはできるだけ避けてくださいね。できれば約5万以上のものを選ぶと画質も背景のボケも一眼レベルになりますよ。

 

他の高級コンパクトカメラについては過去記事でご紹介しているので参考にしてみてください。

 

 

スマホ型カメラ【DMC-CM10】

先ほどの画像にもあったようにGRはiPhone6が4つ重なったぐらいの厚みで、実寸は34.7mmあります。高級コンパクトカメラの中でもGRは薄い方なので、実質高級コンパクトカメラでは最薄になりますが、34.7mmだと少し余裕のあるポケットには入らないのでケースが必要になります。

 

そこで、さらに薄くてポケットに入れることを前提とし、且つ画質の良いカメラとなるとパナソニックのDMC-CM10というカメラが選択肢として挙がります。

 

f:id:photographerti:20161102145610p:plain

出典:操作性 | DMC-CM10 | デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic

 

厚み21.1mmのCM10はポケットに入れることができる上に、画質や背景のボケは高級コンパクトカメラと同等です。最近のスマホはどんどん高性能になってはいますが、やはり暗い場所の画質はまだまだ厳しいです。ですが、このCM10は他の高級コンパクトカメラと同等のイメージセンサー(光が当たって画像に変換されるデジカメの心臓部)なので、一眼に近いクオリティで撮影することができます。

 

そして、CM10はスマホ型カメラでAndroidが搭載されているのも大きな特徴です。パナソニックはこのカメラをコミュニケーションカメラと位置づけており、SIMカードを買って差し込めば通話はできないものの普通のスマホ感覚で使うことができます。内蔵アプリで自由にレタッチ(補正)することができるので、撮影からレタッチは本格的なカメラとして、仕上がり後はスマホとしてそのままSNSに投稿することができます。LINEで友人と共有したり、SNSですぐに投稿することが多い方にとっては魅力的なカメラではないでしょうか。

 

通話ができないことは残念ですが、電話番号に拘らないという場合はLINE等で通話も行えるので、この一台だけでも大丈夫という人は多いかと思います。もし電話番号を利用でき、通話し放題のプランを選択できるようになるなら、かなり人気の機種になるでしょうね。

 

操作性は若干慣れが必要かもしれませんが、それだけカメラ機能としては十分です。普段の携帯電話はガラケーを使っているという人は、通話はガラケーでその他の機能はCM10で、という住み分けができるのでとくにオススメですね。

 

値段は、発売当初10万ぐらいしましが、現在は約42,000円と高級コンパクトカメラとしてはお得な値段となっています。

 

 

子供の撮影など、一瞬一瞬を撮り逃したくない人はGRがオススメですが、そうでない人はCM10でも十分満足できるはずなので是非候補に挙げてみてください。