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運動会・スポーツ写真等の動体撮影ができるコスパ抜群の一眼レフカメラ《2017.11.9_更新》


カメラ購入の相談でよくあるのが、

 

運動会やスポーツ撮影で使えるカメラを探していますが、なるべく低予算で機材を揃えたいんです。

 

というもの。結論からお伝えすると、運動会やスポーツ撮影でコスパ抜群の機材を揃えるなら約11万円で揃えられるキヤノンの7D(初代)と新型のEF70-300mm F4-5.6 IS II USMの組み合わせです。なぜこの組み合わせが一番オススメなのか?順番に解説していきます。

 

一眼レフとミラーレス一眼なら一眼レフ。その中でもキヤノン7Dがオススメな理由。

一眼カメラには一眼レフとミラーレス一眼という少しタイプの違うカメラがありますが(違いについてはこちらで解説しています)、一般的には一眼レフの方が構造上動体撮影が得意です。ミラーレス一眼でも動体撮影が普通に行うことができますが、元々構造的に動体撮影が不利なので、動体撮影を行える機材を揃えるとどうしても高価になってしまいます。

 

実際に、僕はミラーレス一眼であるオリンパスのE-M1と40-150mm F2.8 PROというレンズで5歳の息子の運動会などを撮影していますが、普通に撮れます。E-M1 MarkⅡだと、さらに性能は上がり一眼レフと変わらないぐらいの撮影ができます。ただ、カメラとレンズを合わせると20万円ぐらいになってしまいます。ですが、一眼レフなら構造的に運動会やスポーツ写真等の動体撮影が得意なので、もっと低い予算で同等かそれ以上の撮影が可能になります。

 

そして、一眼レフの中で1番低コストなカメラでオススメなのがキヤノンの初代7Dです。

 


このカメラは2009年末に、動体撮影が売りのミドルクラスの中でも上位機種のカメラとして発売されました。当時の最初の価格は約17万円で、ファインダーや操作性などの基本性能は高く、現行型の下位機種に比べても使い勝手が良いのは上位機種ならではです。そんなカメラが今なら中古で5万前後という値段で手に入ります。

 

僕自身、2014年末頃により小型軽量を求めて機材一式をオリンパスに変える前はこの7Dを使っていました。もちろん、現行型で後継機の7D MarkⅡの方が全ての性能が1ランク上なのですが、個人的にキヤノンの機材で一式揃えると重くて大きいということ以外はとくに不満がないカメラだったんです。(職業カメラマンは様々なレンズと予備カメラ、ストロボ等を持ち歩かないといけないのでトータルで重く大きくなるという意味です。一般の方の場合は、常に全てのレンズを持ち歩くというわけではないので、機材の大きさ重さは大きな問題にはならないかと思います)。

 

僕以外にも同じように現役で使っている方は多く、2016年になっても価格.comには新しいレビューが投稿される程中古市場でも人気があります。そのせいか、上記のリンク表示の中に【満足度レビュー:4.7(727人)】とありますが、727人という数はかなり多いです。

 

試しに価格.comのデジタル一眼カメラ満足度ランキングを見てほしいのですが、発売時期が違うので単純比較はできないものの、700人を超えるレビューが群を抜いて多いことが分かるはずです。何より、700人を超えるレビューなのに4.7という高評価を維持しているのはそれだけ完成度の高いカメラということになります。

 

ちなみに、動体撮影ならキヤノンかニコンと言われ、7Dの競合機種になるD300、D300sも500人を超えるレビューで評価も高いのですが、ニコンのこの時期のカメラはJPEGだと色合いのバランスが少しおかしくなることがあります。D300sはカメラとしては使い勝手がよく、RAWで撮って自分で細かく仕上げるなら問題ないのですが、RAWではなくJPEGで撮影する初心者さんの使い勝手を考えると、7Dにしておくのが無難です。

 

新型のEF70-300mm F4-5.6 IS II USMがオススメな理由

一般的にキヤノンかニコンにしておけば動体撮影は対応できると言われますが、実際にその通りです。予算さえ無視できるなら正直キヤノンでもニコンでもどちらでもいいんです。少し高いレンズが買えるなら、どちらのメーカーでもAF(カメラが自動でピントを合わせる機能)は速く画質も良いからです。

 

ただ、なるべく予算を抑えたレンズの選択だと比較するレンズは70-300mmの廉価版に自ずと決まり、その比較だとキヤノンが絶対オススメなんです。その理由はAF速度です。

 


 

比較するレンズはこの2本になるのですが、ニコンの方は2006年と設計が古く、トータルでとても評価はいいもののAF速度はそこまで速くはありません。動く被写体を撮影する場合は、AF速度は速い方がいいに越したことはないのですが、このAF速度に関してはキヤノンの新型はニコンに比べて間違いなく速いです。

 

なぜなら、新型の70-300mmはナノUSMを搭載しているからです。ナノUSMが搭載されたのは新型の70-300mmで2つ目で、1つ目はEF 18-135mm USMというレンズなのですが、このナノUSMはかなりAFが速いのです。デジカメinfoで紹介されているレビューでも電光石火と言われる程。このナノUSMの技術が新型の70-300mmに搭載され、しかも2017年11月現在で52,000円程というコスパ抜群のレンズです。ちなみに、より高価なLレンズに近い描写性能なので撮れる写真自体も悪くありません。

 

僕が動体撮影用のカメラをなるべく低予算で買うとしたら、是非このレンズを買いたいものです。

 

ニコンよりキヤノンの方がオススメな理由がもう1つ

カメラもレンズも、ニコンよりもキヤノンを選びたい理由についてお伝えしましたが、もう1つキヤノンをオススメする理由があります。それは、ステップアップがしやすいという点です。メインとサブと使い分けたい、又はより性能の良いカメラを買いたいという時に、7Dの後継機である7D MarkⅡは発売から時間が経っているので値段が12万円を切る値段になっています。

 


値段は落ちついていますが、正直なところアマチュアの方ならもうこのカメラで十分というぐらいの性能になりました。純正のレンズと組み合わせれば、大抵の写真は撮れるはずです。

 

一方、ニコンの場合はちょっと敷居が高くなります。D300sの後継機はD500ですが、このカメラはまだ15万円を超えています。

 

 

D500は7D MarkⅡよりも後に発売され、ニコンもかなり力を入れて開発しただけあって性能面でも優れています。ただ、差額は大きな悩みの種になります。

 

70-300mmのレンズは35mm判換算で140-450mmになりますが、この焦点距離では遠くの被写体を大きく写すことに対して満足できないケースも多々あるかと思います。いずれ100-400mmぐらいのレンズも検討するようになる可能性は高いです。そうなった時、なるべく出費を抑えたいという場合はカメラの差額をレンズに投資できるのは魅力的です。

 

ニコンの場合だと、カメラに17万。100-400mmのレンズに23万と40万円程必要になりますが、キヤノンだとカメラ12万、レンズ21万円程と約33万円の出費になります。時間が経ってD500の値段が下がってきたとしても、その分7D MarkⅡも値段が下がっていくので差額は大きく縮まらないでしょう。

 

自分だったらキヤノンを選ぶ

ここまで、動体撮影ができるコスパの良いカメラを探すならキヤノンがオススメということをお伝えしてきましたが、如何でしょうか?

 

動体撮影ならキヤノンとニコンと言われますが、確かにその通りです。予算を気にしなくていいなら、どちらも最新のカメラとレンズを使えば問題ありません。ですが、なるべく低予算で考えるとなると話は変わってきます。各カメラやレンズを細かく見ていくと、値段と性能、トータルバランスで見た使いやすさはやはりキヤノンかなというのが僕の結論です。

 

ちなみに、ミラーレス一眼のオススメカメラは無料のメルマガで詳しく解説していますので、是非ご覧になってみてください。

 

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