マイクロフォーサーズの手引き

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妻にカメラを蹴落とされそうになった?写真が上達しないのはそれが原因では...




先日、ツイッターでこんな投稿を見かけました。

 

カメラを持って写真を撮るのに夢中になっていたら、【子供をお願いって言ってたのに、子供放ったらかしてカメラかよ!!】と怒られカメラを蹴落とされそうになりました(笑)

 

その人は、それを笑い話として投稿していたようでした。その方の写真歴がどの程度のものかは分かりませんが、投稿されている写真はどれもただ撮っただけのものばかり。もし写真を始めてまだ間もない初心者の方であれば仕方のないことですが、もし写真歴がそこそこ長いのであれば、写真が上達しない理由はその方のツイート内容から垣間見ることができるのではないかと感じました。ではなぜ僕はそう感じたのか?順番に解説していきたいと思います。

 

写真を撮る以前に問われる資質?

長年いろんな方の写真を見て感じるのは、写真は人間性が反映され、人間性の良し悪しがそのまま写真の良し悪しに反映されるケースが多いということです。では、人間性の良し悪しを左右するのは何なのか?

 

それは自己肯定力です。自己肯定力を簡単に説明すると、無条件で自分の存在を肯定する力です。この自己肯定力がない人の特徴は、

 

 

  1. 他人を馬鹿にしたり責めたりしないと自分の存在を肯定できない。
  2. 自分の非を認めず、ごめんなさいが言えない。何でも自分以外のせいにする。
  3. ブランド物等、自分を着飾る為の欲が強い=金遣いが荒い。
  4. 車の運転が荒い。
  5. 自慢話をしたがる。
  6. 同じ職場での勤務が続かず、転職を繰り返す。
  7. 他人の些細な言葉に傷つきやすい。

 

 

等々。自己肯定力が低ければ低い程、基本的にプライベートも仕事も充実しません。ただ、自分を偽るスキルに長けているので、結婚する前は素敵な人でも結婚したら本性が出てきてDVに発展し、数年で離婚というケースが多かったりします。結婚はできても長続きしないということですね。僕自身離婚経験があるので、同じ経験をした人とよく話をすることがあるのですが、その中でもDVを受けて離婚したという人から話を聞くと上記の中でもとく上から5つはかなりの確率で当てはまっています。

 

写真上達の最低条件

さて、ここから本題ですが、自己肯定力が低い人は基本的に自己中心的な性格となります。自己中心的な考え方というのは、気配りができません。自分の自己肯定感を満たすことに必死な為、他のことまで気が回らないんです。

 

写真の良し悪しを決めるのは光、背景、構図、そしてレンズの選択であったりカメラの設定であったり。それらを考えながら被写体を観察することも必要で、様々なことに気を配らなくてはいけません。これらの選択は慣れれば半分無意識でも行えるようになりますが、気を配るということに変わりません。そして、この気を配る思考回路は日常生活の中で他人や周りに対して気を配ることと同じだと感じています。

 

つまり、気を配る対象は違えどその思考回路は同じということです。

 

写真が上達する為には、まず基礎練習とは何かということをしっかりと理解し、繰り返す必要があります。また、とある能力が上達スピードを大きく左右しますが、その能力は個人差があります。元々その能力が備わっている人もいますが、鍛えなければ低いままの人もいるので、そういう方はとくにその能力を鍛えるトレーニングをしないといくら正しい練習をしても上達しません。なので、僕の講座のフォローメールの中で必ず触れていきます。

 

ですが、それ以前に必要なのは人間性ではないかと僕は考えています。自己肯定力が低ければ、気配りの思考回路が働かないので、写真を撮る時にも様々なことに気を配ることができません。写真撮影は本当に様々なものに気を配る必要があります。写真の良し悪しだけでなく、この場所で撮っていて通行人の迷惑になっていないか?周りにカメラマンが多ければ、誰かのフレーム内に入っていないか?という周りへの気配りも必要です。

 

よく、立ち入り禁止区域に入って撮影をする方や、他人に迷惑がかかることを気にせず人通りの多いところで三脚を広げる方、注意しても逆ギレするような方がいらっしゃいますが、そのような方は自己肯定力が低い可能性が高いです。自己肯定力が低い方は基本的に自分が良ければ全て良しという考え方なので、そのような思考しか持ち合わせていない人はなかなか良い写真は撮れません。なかなか上達もしないので、少々マナー違反をしてでも良い写真が撮りたいと考えてしまい悪循環に陥るのかもしれませんね。

 

人間性と上達の密接な関係

今回触れた人間性と写真上達の関係は、何も写真だけではないと思います。様々なことを気にかける必要があるようなものは、とくに人間性と上達具合に相関関係が見られるはずです。

 

稀に人間性に疑問を感じる方であっても魅力的な写真を撮る方もいらっしゃいます。才能に恵まれた場合、そのようなケースもあるでしょう。ですが、多くのケースで上達は人間性と密接な関係にあると僕は考えています。それが、10年写真を撮り続け、500名以上の受講生の方と出会ってきた経験から辿り着いた、今の僕の結論です。