写真上達の本質を考えてみる

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マイクロフォーサーズの超広角レンズを選ぶなら7-14mm PROが良い3つの理由


マイクロフォーサーズで超広角レンズを選ぼうとすると、3つのレンズが候補として挙がります。

 

 

 

 

ですが、両者それぞれ特徴があるものの僕は迷わずオリンパスの7-14mm PROを選び、実際に普段から使っています。今回はその理由について解説していきます。

 

 

距離目盛のあるマニュアルフォーカスが使えるかどうか

僕が先ほどご紹介した3つのレンズを比較してまず1番に考えるのは、距離目盛が使えるかどうかです。

 

f:id:photographerti:オリンパス7-14mmPRO

※引用元:価格.com - M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO の製品画像

 

距離目盛があると便利なのが、瞬時にパンフォーカスにできるという点です。僕の場合は7-14mmPROを使っていますが、7mmにして絞りをF5.6に、ピントリングを「∞」マークの右側の丸の真ん中辺りに合わせれば、カメラから約1mぐらいから遠景までパンフォーカスになります。風景を撮る時に予めパンフォーカスにできるとピント合わせの動作がなくなるので、撮影もスムーズです。

 

ですが、距離目盛がないパナソニックのレンズは撮影の度にピント合わせが必要になります。とくに超広角は像面湾曲の影響で、絞っても周辺が流れやすい傾向があります。これを解消するには、絞って少し手前にピントを合わせることです。そうすることで中央も周辺もより解像した写真を撮ることができますが、ピント合わせをして少し手前にピントを移動させる動作を毎回行うのはかなり面倒になります。

 

ですが、距離目盛を使えば像面湾曲をも想定したパンフォーカスを簡単にセットすることができるんです。

 

最大撮影倍率の違い

オリンパス、パナソニックの7-14mmの違いの1つは最大撮影倍率です。比較してみると、

 

  • 7-14mm F2.8 :0.12倍
  • 7-14mm F4:0.08倍
  • 8-18mm F2.8-4:0.12倍

 

という風になります。7-14mm F2.8や8-18mm F2.8-4の最大撮影倍率は0.12倍=横幅15cmの被写体を画面一杯に。7-14mm F4の最大撮影倍率は0.08倍=横幅24cmの被写体を画面一杯に。

 

つまり、最大撮影倍率が高い方が小さい被写体を大きく写せるということになるので、7-14mm F2.8 PROか、8-18mm F2.8-4のどちらにするかという選択肢になるかと思います。

 

0.12倍でどれぐらい大きく撮れるかというと、セミの抜け殻もそこそこ大きく写せます。

 

f:id:photographerti:オリンパス7-14mmPROの最大撮影倍率の作例

 

この写真は7-14mm F2.8 PROの7mmで撮影して少しだけトリミングをしていますが、14mmで撮影すればもっと大きく写すことは可能です。ただ、この写真は木の遠近感を強調することを優先して撮影しています。

 

パナソニックの7-14mmでも、トリミング等をすればアップにはなります。最近のカメラなら多少トリミングしても普通に使えるぐらいの画素数はあるので問題はありません。しかし、それでは遠近感を強調したアップの写真というのが撮れなくなります。つまり、この写真はオリンパスの7-14mm PROか、パナソニックの8-18mm F2.8-4でしか撮れないということです。

 

防塵防滴の違い

オリンパスのレンズはPROレンズ共通の防塵防滴になっていて、雨や砂埃でも気にせずに撮影することが可能です。防塵防滴が必要ない人もいるかもしれませんが、何時濡れるか分からない撮影の人には心強いですね。

 

パナソニックも、8-18mmは防塵防滴仕様になっているので、その点ではオリンパスの7-14mm F2.8 PROとも大差ないと言えます。ただ、7-14mm F4に関しては防塵防滴ではないので注意が必要です。

 

最後に

ここまで、オリンパスの7-14mm PROの利点についてご紹介しました。個人的には距離目盛を利用した便利な撮影、最大撮影倍率の高さ故の遠近感を強調した簡易マクロ撮影ができるという理由で、悩むことなくオリンパスのレンズを選択します。

 

7-14mm F4のメリット

ただ、唯一パナソニックの7-14mmを選択する理由としては小型軽量が挙げられます。

 

f:id:photographerti:オリンパス7-14mmとパナソニック7-14mmの比較

※引用元:価格.com - LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH. H-F007014 の製品画像価格.com - M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO の製品画像

 

 

実際の大きさを比較してみるとこんな感じです。重さも、

 

オリンパス:534g

パナソニック:300g

 

と230g程の差があります。200gの差は体感で感じることができるので、なるべく機材の軽量化を図りたいという方にとっては魅力的に感じると思います。

  

マイクロフォーサーズの超広角でフィルターを使いたいなら

他には、フィルターを使いたい場合はパナソニックの8-18mm F2.8-4の方がいいでしょう。ちなみに、LAOWAからは小型軽量の7.5mm F2でありながらフィルターが装着できるレンズが発売になります。

 

 

35mm判換算15mmでフィルターがつけられるレンズは他のメーカーを見てみても少ないので、貴重なレンズになりますね。個人的には、フィルターをつける用のレンズとしては8-18mmよりも距離目盛のあるLAOWA 7.5mm F2の方が惹かれてしまいますが、そこは用途に合わせて選んで下さい。

 

オリンパスユーザーの注意点

あと注意したいのは、オリンパスのカメラでパナソニックの7-14mmを使うと変なゴーストが出ることです。例えば、室内で窓からの光が強かったりすると、窓の形のゴーストが出たりします。これは撮影時も現像時にも対処することができません。少し軽減することができても、消そうとすると至難の技となります。8-18mmではまだそのような報告を見たことがないのでなんとも言えませんが、購入前はよく確認した方がいいかもしれません。

 

なので、オリンパスのカメラをお持ちの方にとってはレンズの良さなど関係なくオリンパスのレンズ一択になってしまう可能性があります。パナソニックのカメラをお使いの方はどちらかを選択することができますが、余程機材の軽量化に拘らない限りオリンパスのレンズが無難な選択だと思います。

 

どのレンズでも写りはいいので描写にガッカリすることは少ないと思いますが、トータルバランスではオリンパスの7-14mmの方が使い勝手がいいのです。マイクロフォーサーズの超広角レンズを検討中の方は何を優先させるかをよくよく考えて購入してくださいね。

 

f:id:photographerti:オリンパス7-14mmPROの作例