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写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

オリンパスのミラーレス一眼で本格的に写真に取り組む場合のコスパ。


一眼カメラはメーカーやカメラによって規格が違い、大きく3つに分かれます。

 

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これは撮像素子(イメージセンサー)のサイズの違いなんですが、この撮像素子のサイズで背景のボケ量が変わり、サイズが大きくなればなる程背景のボケ量は大きくなります。

 

ちなみに、僕は1年と少し前にキヤノンのフルサイズ一眼レフからMFT(マイクロフォーサーズ)規格であるオリンパスのミラーレス一眼に変えました。その理由としては、撮像素子のサイズが小さくなると機材も小型軽量になるというメリットがあるからです。それだけでなく、フルサイズよりも高画質で撮影できるシチュエーションも多々あります。

 

 

こちらで詳しく解説していますが、フルサイズはマイクロフォーサーズに比べて約2段分の高感度性能の優位性があります。しかし、フルサイズとマイクロフォーサーズは被写界深度で2段の差があり、マイクロフォーサーズは常に絞りを2段開けられます。つまり、マイクロフォーサーズはISO感度を2段落として撮影することができるので、フルサイズの優位性が相殺されます。それに加え、強力な手振れ補正によりフルサイズよりも高画質で撮影ができることも多々あるのです。

 

もちろん、三脚撮影や被写体の動きを止めるような撮影ではフルサイズの優位性が目立つようになりますが、そのような撮影をしない僕にとってはマイクロフォーサーズの方が高画質で撮れるシチュエーションは非常に多いです。

 

問題はレンズのコスト

さて、ここから本題ですが、先ほども触れた通りフルサイズとMFTでは背景のボケ量に2段の差があります。つまり、

 

フルサイズのF2.8 = MFTのF1.4

 

となるんです。個人的には、フルサイズで50mm F1.4のレンズを使う時も、F2.2やF2.5ぐらいに絞って使っていました。F1.4だとボケ過ぎると感じることがほとんどだったからです。そういう意味では、MFTでもF1.4以下のレンズを使うことでフルサイズ時代と同じ感覚で撮影することができます。

 

ですが、一般の方が僕と同じように機材を軽くしたいという理由でMFT規格のカメラを使い、且つ背景もなるべくボカしたいと思った時は、必ずF1.4以下のレンズを買う必要があります。そうなると、現時点で選択できるF1.4以下のレンズは3本しかありません。

 


 

 

25mm F1.4の方はわりとフルサイズ用の安価な単焦点レンズと変わりありませんが、25mm F1.2と42.5mmの方は12万円台です42.5mm F1.2はフルサイズの85mm F2.4と同等のボケ量です。これなら85mm F1.8のレンズの方が少しボケるぐらいで、キヤノンやニコンの85mmならもっと安く手に入ります。

 


 

ネガティブに考えるなら、フルサイズ用のレンズの倍以上の値段を払っても、背景が少しボケないぐらい。となりますね。

 

とは言え、MFTは小型軽量であったり、ミラーレス一眼の構造上ピントをほとんど外さないというメリットがあります。一眼レフはピントが若干前後にズレるといった前ピン後ピン問題があるので、85mm F1.8で撮れるとは言えピントを外す確率は高くなることを考えると、僕はMFTで42.5mm F1.2で安心して撮影する方がいいです。

 

また、マイクロフォーサーズは開放絞りがF0.95の単焦点レンズもあります。MF限定にはなりますが、ピーキング機能や拡大機能を使えば正確なピント合わせが快適に行えるので、ストレスなしに撮影できますね。ただ、F0.95のレンズはどれも7〜12万円と値段が高かったりします。

 

ズームレンズは比較レンズ次第

さて、先ほどは単焦点レンズで比べてみましたがズームレンズでは比較するレンズ次第で変わってきます。

 

 

 


1つ目はオリンパスのF2.8通しの標準ズーム。スペックを揃えることを考えると2つ目のEF 24-105mm F3.5-5.6が比較対象になりますが、この2つを比べると値段に差があります。とは言え、キヤノンの方は廉価版なので、背景のボケ量以外の性能を比べるとオリンパスのレンズの方がいいでしょう。

 

全体的な性能を考慮して比較すると、3つ目のEF 24-105mmのLレンズになります。絞り値がF4なのでフェアな比較ではありませんが、このレンズとの比較ならオリンパスの方が値段も安いです。

 

 

続いて望遠レンズを見てみると、

 

 

 

オリンパスの方が少し高いですが、大体同じ。100-400mmのレンズで比べると、

 

 

 

オリンパスは先ほどのレンズにテレコンをつけることで、焦点距離が約100-400mmになります。テレコンをつけた時は絞り値がF4になるのでフルサイズでF8のボケ量になります。絞り値の比較がフェアではありませんが、この焦点距離で考えるとオリンパスの方が値段が安いですね。

 

全体的なコスパは揃えるレンズ次第

今回の記事を書くきっかけになったのは、単焦点レンズの比較です。単焦点レンズだとけっこう値段の差があるなと感じ、ズームレンズでも比較をしてみました。全体的なレンズを比較してみると値段が高かったり安かったり、レンズによりますね。

 

また、オリンパスからは300mm F4のレンズがあり、同じMFT規格のパナソニックからは100-400mmのレンズがあります。これも絞り値の比較がフェアではありませんが、フルサイズ換算600mmや200-800mmを手持ちで使え、強力な手ブレ補正もあり、高速なAFで使えるとなると、フルサイズよりも値段も性能もメリットが大きいと思います。

 

MFTのメリットもいろいろあります。とくに静物の撮影がメイン、フルサイズでのF2.8のボケが得られれば十分という場合はMFTの方がメリットが大きいので、人によっては検討の価値は十分だと思います。僕はそうやって、フルサイズ一眼レフからMFTのミラーレス一眼に変えました。

 

機材を変えてから後悔した要素は一度もありません。むしろ、メリットの方が大きかったので変えてよかったと思ってますよ。

 

 

※写真はLEICA 25mm F1.4で撮影

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