写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

良き指導者の共通点は、論理的な理解・吸収・再構築ができること


写真に限ったことではありませんが、指導者として求められることの一つに論理的な思考があります。 ではなぜ論理的な思考が必要なのか?それは、生徒に楽しさをもたらす為の一番の要素が論理的な指導だからです。

 

上達することの楽しさ

何かに取り組んで楽しさを得るには、まず上達することです。上達を実感しながら取り組んでいる瞬間、そして上達したからこそ取り組めること。そこに楽しさがあります。稀に上達しなくても楽しいよ!という場合もあるかと思いますが、多くの人にとっては上達しない時間が続けばそれは悩みとなり苦痛にもなり得ます。

 

では、上達するにはどうすればいいのか?それは、生徒自身がどんな取り組みをする必要があるのか?なぜその取り組みを行う必要があるのか?ということを理解することです。その為には、指導者がそれを生徒に分かりやすいように伝える必要があります。分かりやすく伝える為には、指導者自身が論理的に物事を捉え、それを吸収し初心者にも分かりやすいように再構築して生徒に提供できるスキルが求められるのです。

 

生徒自身が行動することの意味を理解できるようになれば、上達する前の行動も積極的に行えるようになります。積極的な行動は、上達への第一歩です。経験なしに上達することはないので、なるべく多く経験する必要があります。

 

多くの経験の為には行動を促す必要があります。行動を促す為には、その必要性を知ることから始まるのです。

 

そうやって積極的に行動すれば、結果も自ずとついてきます。結果がついてくることで一番に喜ぶのは生徒自身です。自分の行動に対して結果がついてくる。それを実体験できれば、どんどん課題を繰り返す為のやる気が出てきて、さらに行動を促します。

 

論理的な指導がないとどうなるか?

論理的な指導ができない人の特徴は、口にする言葉が抽象的であったり精神論的なことです。そのような指導で生徒自身が感じるのは不安とストレスです。先が見えない不安と、必要性が見いだせない行動を強制させられることによりストレスが溜まり、行動が促されることはありません。

 

例えそれが正しい取り組みだったとしても、生徒自身がそれを理解できない為に取り組みの質が下がります。質が下がるということは、それだけ上達にブレーキがかかります。本人がやる気になって取り組むのと、不安とストレスを抱えながら取り組むこと。どちらが効果的かと言えば前者に決まっています。

 

生徒のレベルに応じた指導

もちろん、実際に体験してみて始めて分かることもあります。説明は後で先に体験してもらうことが必要な場面もあります。生徒自身が失敗の中から自分で気づかないといけない場面もあります。ですが、それは多くのケースで中級者以上の人を指導する場合の話です。自分で答えを見つける能力があると判断できる中級者以上の人に対しては、その環境を与えることで成長を促すことが可能です。その見極めも指導者の腕次第ではありますが、上を目指す為にはそのような指導も避けては通れません。

 

ですが、初心者の人は自分で答えを見つける知識も経験もありません。初心者の人には、まず中級者レベルに早く到達できるように、なるべく分かりやすく、なるべく理解しやすい指導が必要となってきます。

 

分かりやすさを求めるなら、論理的な思考は必要不可欠です。

 

AはBの為に。

 

BはCの為に。

 

CはDの為に。

 

だからDの為にAが重要な要素になり、取り組まなければいけないものになる。

 

生徒自身がそうやって取り組みの必要性を理解すれば、イメージできます。イメージできるということは、行動しやすくなるということです。そうすれば、指導者が生徒がやる気が出るように促さなくても、生徒自身がやる気になります。

 

そもそも、指導を求めにきてる時点で生徒にはやる気があるケースが多いと思いますので、後はいかに生徒がスムーズに取り組むことができるか?ということが指導のポイントになってきます。

 

最後に

僕自身が写真講座を始めて約5年が過ぎました。この5年間は決して順風満帆ではなく、僕自身様々な経験をし様々な改善を繰り返してきました。今回解説した内容は、その5年の間に改善を繰り返してたどり着いた考え方であり、実際に僕の対面式の写真講座・オンライン写真講座に反映させています。そのおかげか、現在では講座の満足度は98%になっています。

 

もちろん、人それぞれ考え方も捉え方も違います。指導方法も、その人その人に合わせて考えていかなければいけないケースもあるます。ですが、今回解説した考え方は、多くのケースにおいて参考になる可能性が高いはずです。この記事が、指導者にとっても、これから写真講座を受講する人にとっても何かヒントになれば嬉しいです。

 

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