写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

家族が増えた時に買うカメラ?シングルファザーのカメラマンが主婦にオススメのカメラを考えてみた


写真講師をしているとカメラ購入の相談を受けることが多いです。カメラ購入の理由は人それぞれいろいろありますが、僕の周りでは趣味で始めたいという人が1番多いように感じます。そして、次に多いのが「家族が増えたから良い写真を残したい」という人です。

 

やはり、家族が増えるタイミングでカメラを買われる人が多いんだなと感じていますが、実は家族が増えたからという理由の方には、どれをオススメするか少し悩みます。なぜなら、僕自身が息子が0歳の時から写真を撮ってきた中で、子供の年齢が変わるにつれて使いたいカメラが変わっていったからです。

 

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家事育児をしてみて分かったこと

僕は5歳の息子を持つシングルファザーで、家事育児を一般的な男性よりも多く経験してきました。息子が生後3ヶ月ぐらいからミルクになったので、まだ3時間置きぐらいに起きる息子が夜中に泣いた時には、1人でミルクを準備してあげていたり。

 

子供が離乳食を卒業してからの日課の一つは、毎日子供の食事の栄養バランスを考えることです。植物性の鉄分は吸収率が低いから動物性のタンパク質やビタミンCを一緒に摂る献立を考えたり、タンパク質が不足しないようアミノ酸スコアを考慮して大豆系は必ず米か小麦タンパク質と一緒に摂る工夫をしたり、毎食に肉、魚、卵を取り入れたり。でも、元々健康オタクなので苦にならずむしろ楽しんでました(笑)

 

1歳半から2歳半までの朝食は、毎朝すりおろした人参と、業務用スーパーで買ってきた冷凍のみじん切りされたタマネギや、ミックスベジタブル?入りのふわふわオムレツを作ってたりしてましたね。煮物や味噌汁もよく作ってました。栄養価の高い、ヒジキの煮物、切り干し大根の煮物、カボチャの煮物、豚汁なんかが多かったです。

 

息子が2歳から2歳半の間は、完全に1人で家事育児と仕事を両立していました。仕事中は息子を託児所に預け、仕事が終われば迎えに行って、帰ってから洗濯機を回しながらご飯の準備をし、子供が寝たら仕事をして。全部1人でやると、毎日家事がどれか追いつきませんでしたね。

 

そんな感じで、家事育児の経験を多く積んでみると主婦の大変さを身に染みて感じることができましたが、実際に体験してみた率直な感想としては、ずっと一眼カメラを持ち歩くというのが現実的では無くなったということです(子供ができる前からカメラマンをしています)。かと言って一眼カメラがしんどい時期ばかりかというとそうでもありません。そこで今回は、僕が0歳から5歳まで子育てしてきた中でどのように使いたいカメラが変わっていったのかをご紹介してみたいと思います。

 

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子供が0歳の時

まず子供が生まれてすぐの時は頻繁に出かけることはないと思います。抵抗力が低い新生児を頻繁に外に連れ出すことは控えるのが一般的ですし、女性は出産を機に体へのダメージ大きいです。子育てに追われる為生活リズムが乱れ、ホルモンバランスの崩れやストレスも重なり心身ともにしばらく負担がかかるので、生後数ヶ月ぐらいは自宅での子育てがメインになります。

 

この時期、僕は生活リズムが乱れるだけだったのでよかったですが、女性にとっては重くて大きい一眼レフはしんどいかもしれません。普通の時なら大丈夫かもしれませんが、自宅にいる時でもなるべく軽いカメラがいいでしょう。

 

ちなみに、この時期に里帰りをしない、近くに身内がいない場合は旦那さんが可能な限り奥さんをサポートしてあげてください。里帰りもしない、身内も居なくて旦那さんのサポートもないという状況は、一般的な男性が想像するよりもかなり大変です。

 

例えて言うなら、かぜを引き体がしんどい状態の時に、毎日のように仕事のミスのリカバリーに追われ罵声を浴びながら24時間労働を強いられ、睡眠も2時間か3時間置きにしかとれない状態が数ヶ月続くと思ってみてください。普通に考えたら、奥さんを放っておけないはずです。

 

さて、産後は女性の体も少しずつ妊娠前の体に戻っていき、赤ちゃんも生後3ヶ月ぐらいを目安に夜中の授乳が減っていきます。しかし、生活リズムは少しずつ戻っていきますが、個人差があるものの女性の体が完全に元に戻るには約1年ぐらいかかったり、生後3ヶ月頃から夜泣きが始まったりと心身への負担が無くなるわけではありません。

 

とは言え、生後3ヶ月をすぎると外へ出かける機会も増えていきますね。ただ、赤ちゃんの時は、というか今もそうなんですが、意外と小さな子供と出かける時は荷物が多いです。赤ちゃんの時なら、

 

オムツ

おしりふき

着替え

よだれかけ

水筒や赤ちゃん用のコップ

オムツ替え用のシート

フェイスタオルやハンカチ

必要なら昼食や夕食用の離乳食

ミルクの子なら哺乳瓶と携帯用ミルク

 

そこに、財布やスマホ、さらにカメラとなるとそこそこの荷物になります。この時、カメラが大きくて重いとけっこう負担になります。なので、結局は重くて大きいカメラは避けた方が...、という結論になります(旦那さんと奥さんで役割分担ができて、旦那さんがカメラだけを持ち歩いていろいろ撮れるなら一眼でもいいと思います)。

 

また、小型軽量のカメラであっても、ストラップの斜めがけや首からかける状態だとカバンからの出し入れ時に何かと邪魔になることがあります。なので、カメラはできれば首にもかけず、肩にもかけないスタイルが使い易いです。

 

その結果、僕がたどり着いたのはRICOHのGRというカメラを純正ケースに入れて、純正ケースのベルト通しにベルトを通して使う方法です。位置が高い場合は、カラビナをつけてカラビナ内にベルトに通してしまう方法もあります。

 

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この方法だとずっと腰辺りにカメラがあるので、取り出すのも片付けるのも簡単です。カバンの出し入れに影響しないので、撮る時以外はカメラの存在を忘れられます。抱っこしても邪魔にならないのでありがたいですね(この場合、カメラを体の左右の位置に取り付けると、小走りした時に骨に当たってカメラによくないです。できれば、前の方に固定した方がいいですね)。

 

さて、ここで結論を出すなら、子供が0歳児の間のオススメカメラとしては首にもかけない、斜めがけにもしないスタイルで使える高級コンパクトカメラです。このスタイルで使えるカメラならなんでも構いません。純正のケース等ではなくても、自作でできるならそれでOKです。

 

高級コンパクトカメラは、画質や背景のボケが一眼クオリティなのにカメラはコンパクトというメリットがあります。普通のコンパクトカメラなら室内だと画質が荒れすぎたり、操作性が悪かったりと撮るのがしんどくなるので、少々値段は高いですがなるべくケチらない方が後々後悔が少ないです。

 

高級コンパクトカメラに関しては、以下を参考にしてみてください。

 

僕が、息子と出かける時や撮影がない仕事の時などに持ち歩いているカメラです。広角レンズでしか撮れずズームができませんが、小さな子供を撮る時は望遠にして離れて撮ることがあまりないので、不便さは感じてませんね(現在はGRⅡが販売されてますので、余裕がある方は旧型ではなく現行型を)。

 

詳しくはこちらの記事で解説しているので、興味がある方は一読ください。

 

 

ズームもできて便利なカメラとしては、キヤノンのG7Xがオススメです。高級コンパクトカメラの中でもコンパクトな部類でソニーのRX100と悩む方も多いですが、人を撮るならG7Xの方が起動が速く、顔認識が優秀でタッチシャッターのあるG7Xの方がオススメです。少し高くなりますが、最新のMark2が買えるならこちらもいいですよ。

 

 

RX100も最新のM4にすると全てが高速でオススメなんですが、高級コンパクトカメラであっても10万円なのはオススメするのに悩みます。でも余裕がある人なら是非。

 

 

子供が1歳から3歳ぐらいまで

子供が1歳を超えると歩き出します。歩き出すと動いているシーンなんかも撮りたくなってくると思いますが、そうなるとG7Xでは撮るのが厳しくなる可能性があります。かと言って、動体撮影が得意な一眼レフを持ち歩くのはまだ煩わしさが残るはずです。

 

なので、個人的にはRICOHのGRがオススメです。先ほどの記事にも書いていますが、GRは肩のダイアル部分にマイセットを選択する項目があります。

 

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これが非常に便利で、僕の場合はマイセット1に通常通りピントを合わせて撮る設定を登録しておき、動く被写体を撮る設定をマイセット2に登録してあるので、片手でサッと設定を変えることができます。フルプレススナップ(シャッターを押し込めば予め決めておいたピント位置でシャッターが切れる)という機能もあり、子供を撮るのに適した機能があるので、通常の動く子供の撮影ではGRで十分対応することができます。

 

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その為、結局は子供が0歳から3歳ぐらいまでなら高級コンパクトカメラ、とくにGRがあれば大抵のシチュエーションで対応することができます。GRで対応できないのは、離れた場所から撮影する時ぐらいでしょうか。望遠程のズームはできないので(少しなら可能)、離れて撮る場合は諦めるしかありませんが、離れて撮ることは滅多にないと思います。

 

子供が3歳以降

子供が3歳を超えると、幼稚園や保育園に通うようになります。保育園等に通いだすと発表会や運動会なんかがありますが、ここでやっと一眼カメラの出番がやっていきます。先ほどご紹介した高級コンパクトカメラでは、普段の撮影は対応できても望遠までは対応できません。離れて撮影する場合は、高級コンパクトカメラでは厳しいです。

 

なので、一眼カメラを検討するなら子供が保育園等に入ったタイミングです。家族が増えた時は一眼カメラはまだ早く、その前に高級コンパクトカメラを買い、一眼カメラは時期を見て追加購入がベストでしょう。

 

ただ、先ほどもお伝えした通り、体力のある旦那さんが家で使う場合や、旦那さんと奥さんの2人で出かけて片方が撮影に集中できるなら最初から一眼カメラを使っても問題ないと思います。ですが、奥さんが子育てをしていて出かける時も子供と2人という場合は基本的に高級コンパクトカメラがオススメです。

 

 

 

さて、子供が保育園等に行ってから一眼カメラを買う場合は、主に望遠で撮ることになるので望遠レンズが必要になります。また、運動会なんかだと走ってる子供を撮ることもあるので、動く被写を撮るのが得意なカメラがいいんですが、一眼カメラと一言で言っても向き不向きがあります。

 

まず、ミラーレス一眼で動体撮影を行うとなると機材が高くなる傾向があります。ミラーレスで動体撮影を売りにしている機種で撮れることは撮れるんですが、レンズが高価でないと撮れないことが多いです。

 

となると、コストパフォーマンスを考えると構造的に動体撮影が得意な一眼レフを選択するのがポイントになってきますが、一眼レフでも選ぶべきポイントがいくつかあります。まず、動体撮影ならキヤノンかニコンを選ぶのが無難です。そして、キヤノンかニコンの中でもできたらミドルクラスの機種を買うのがオススメではありますが、なるべく安くということでしたらエントリーモデルの中でも上のランクのものがいいですね。

 

キヤノン、ニコンで、エントリーモデルの中でも上位機種ということであれば下記になります。

 



 

この辺りを押さえておけば大きな失敗はないはありません。なるべく予算を抑えるなら、D5300の18-140mmのセットですね。

 

最後に

さて、ここまで子供の年齢別にオススメのカメラをお伝えしてきましたが、如何でしょうか?最初に、家族が増えた方にオススメするカメラは少し悩むとお伝えしましたが、僕としてはオススメするカメラは決まってます。最初は高級コンパクトカメラ、その後時期を見て一眼カメラなんですが、初心者の方は一眼カメラの方が良い写真が撮れると思っている方も多いので高級コンパクトカメラをオススメするとちょっと悩まれるんです。

 

ですが、カメラが良くなっても写真は良くなりません。写真の良さは、撮影者の腕次第だからです。これは、受講生さんにも口うるさくお伝えしていることです。

 

ちなみに、この時点ですでに5000文字を越えているので、一眼カメラに関してはかなり簡潔にまとめてます。一眼カメラの選び方にについては、無料のメルマガでしっかり解説していますので、興味がある方は是非そちらもご覧になってみてくださいね。

 

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