写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

写真上達のヒントは、写真を絵画に置き換えて考えてみること


写真上達の1番の近道は基礎練習の繰り返しによる基礎スキルを向上させることです。これは写真に限らず言えることで、プロになってからも基礎の繰り返しは続きます。むしろ、プロになってからよりスキルアップする為に、基礎練習を徹底して繰り返されることは非常に多いです。

 
しかし、基礎の繰り返しと言っても【写真の基礎練習?】と疑問を持たれることがよくありますが、これは絵画を描くプロセスを想像してもらえると分かりやすくなります。
 

絵画は1から創り上げる

写真は目の前の光景を切り取りますが、絵画はもちろんそれはできません。絵画の場合は、まず描きたいもののイメージを練り、それから実際に描く作業が始まります。
 
実はこの違いに、写真上達の落とし穴と上達のヒントがあります。写真は、切り取る被写体が目の前にあるので、シャッターを切ればとりあえず写り、被写体が良かったりまぐれが重なると撮影者の腕が無くても時々良い雰囲気の写真が撮れます。その為、数打ちゃ当たる撮り方になってしまう人も多いです。
 
ですが、絵画はそれができません。絵画は自分が描きたいイメージがないと描くこともできず、目の前の景色を描くというケースでも描くスキルがなければ描くことができないのです。
 

最終的なイメージを頭の中で描けるか?

描き方が分からないと、描くスキルがないと最終的な仕上がりをイメージすることができません。これは写真も同じで、写真を構成する各要素がどう変化すればどう写るか?ということ=描き方=基礎スキルを理論的、感覚的に理解しておかないと、撮る時にイメージできないのです。イメージできないということは、素敵な被写体を目の前にしてもとりあえずシャッターを切るだけになります。描くスキルがあれば目の前の被写体を良い写真として残す為の最善の選択肢が分かるようになるのです。
 
これは大きな違いです。描くスキルがない人は、どれだけ時間をかけても良い写真が撮れる確率は0に近いでしょう。一方、描くスキルがある人は大抵の場合、どのように撮ってどう仕上げれば自分が理想とする良い写真になるのかが分かるので、描くスキルのない人に比べて撮影スピードが早いです。又は、同じ時間撮影しても良い写真がたくさん残ります。
 

写真を描くスキルを磨く

絵画は描くスキルがないと描けないので、描くスキルを嫌でも意識しなければいけません。しかし、写真はとりあえずシャッターを切れば写ってしまうので、描くスキルに対しての意識が低くなりがちです。

 

また絵画にまぐれはありません。自分の実力がそのまま作品に反映されるので、自分のレベルを確認しやすいです。ですが、写真はちょっと背景をボカしたり、フィルターを使ったり、モノクロにしたりすることで「良い雰囲気」みたいな写真になります。

 

一般の方の感覚だと写真は絵画よりも誤魔化しやすく、描くスキルがなくてもなんとかなってしまうケースもあり、絵画よりも描くスキルを意識しにくいのです。なので、写真上達で悩まれている方はまず写真の描くスキル=基礎スキルを意識して練習に取り組む必要があります。

 

僕の講座で、基礎練習に必要な知識と基礎練習の具体的な方法についてしかお伝えしないのは、それを理解し実践することが1番重要だと考えるからです。その他のテクニックは、基礎スキルがないと意味がないと言っても過言ではないので、後から伝えれば済む話。テクニックや後からでもいいけど学んだ方がいい知識は、対面式の指導の後(オンライン講座は教材をご覧になった後)、1年以上続くメルマガでお伝えしていきます。

 

基礎スキルを磨く基礎練習はよーく考えたら分かる方もいらっしゃると思いますので、まずはご自身で基礎練習とは何か?ということを考えてみてください。この記事の中に大きなヒントが書かれているので、もう一度読み返してみてくださいね。

 

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