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写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

幼児のママ必見!子供と出かけるなら一眼カメラではなくRICOHのGRを


僕は普段、オリンパスのミラーレス一眼E-M1を仕事でもプライベートでも使っています。最上位機種でもボディはかなり軽量。プロレンズをつけても比較的軽量なので、歩き回るような撮影では軽いフットワークで撮影が行えます。元々キヤノンのフルサイズ一眼レフを使っていましたが、機材が軽くなってモチベージョンが上がりフットワークも軽くなって良い写真も増えました。

 

しかし、仕事では十分小型軽量でも、子供と出かける時には話は別。小さなお子さんがいらっしゃる方は共感して頂けると思いますが、小さい子供と二人で出かけるとなると、着替えや飲み物やおやつ、おむつやお尻吹きなどカバンは必須。そして、カバンの中のものを取り出したり片付けたりすることが多いです。そんな時に、斜めがけしたカメラのストラップは結構邪魔なんです。かと言ってカメラをカバンにしまったり取り出したりは面倒。さらに、一眼レフ等のファインダーを覗くタイプは周りの視野も狭くなるので危険です。

 

悩み解決のポイントはポケットサイズのカメラ

4歳の息子がいるシングルファザーの僕は、保育園の帰りや土日に子供と二人で出かけることが多いです。保育園の帰りは小一時間遊ぶ程度なので手ぶらで行くことが多いですが、おむつは取れたとは言え土日のお出かけはリュックを持ち歩きます。着替えや飲み物、ウェットテッシュなどは必要なのでカバンは必須です。

 

そんな時は、フルサイズの一眼レフはもちろん、小型軽量のミラーレス一眼でも...。実際に使ってきましたが、一言で言うとやはり煩わしいです。

 

パパとママと子供の3人で出かけるなら一眼カメラでも大丈夫です。片方がカメラを構えたら、片方が子供を見るという役割分担ができますので。しかし、一人で小さな子供と出かける時は、意外と撮影に集中できないものです。

 

カメラやカバンでモタモタして気を取られていたら、その間に子供がフラフラとすることも。道路は右左確認というのを直前に伝えればちゃんとできる年頃でも、ワクワク一杯の子供は必ず左右確認を忘れます。手は離せても目が離せない年齢の子供を持つ親としては、一人で子供を見る時の一眼カメラはメリットよりもデメリットの方が大きいというのが僕の正直な感想です。

 

そんな経験をしてきた僕が試行錯誤の末に辿り着いたのが、リコーのGRというコンパクトカメラです。このカメラは高級コンパクトカメラの部類に入り、カメラだけでも6万円前後なので安価な一眼カメラと同じぐらいの値段です。

 

※GRとGRⅡの違いは、主にAWB(オートでの色調整)の改善、動画撮影時・マクロ撮影時のAF速度改善、Wi-Fiの有無、スマホとの連携強化、連写時の連続撮影枚数が4コマから11コマの違いですが、個人的には旧型で十分なのでGRを買いました。

 

しかし、画質は一眼カメラと同等で大きさはiPhone5ぐらい。下の写真の通り、iPhone6より少し小さいです。厚さは約3cm。画質が一眼カメラと同等なので若干厚さがありますが、デニムのパンツのポケットにギリギリ入るイメージです。少し余裕のあるポケットなら楽々出し入れができます。

 

f:id:photographerti:RICOHのGRはポケットサイズ

 

f:id:photographerti:RICOHのGRの大きさ比較

 

そして、純正のケースにはベルト通しとリングがついています。ベルト通しに通してもいいですし、ベルト通しに通して位置が高いならリングにカラビナをとりつけてカラビナ内にベルトを通すと、丁度良い高さで腰に固定できます。取り付け位置の高さも調整できるのがいいですね。

 

f:id:photographerti:RICOHのGRは純正ケースを使うことでベルトに固定できる

 

余裕のあるポケットならGRを楽々出し入れことができ、ポケットに入らない場合もホルダー等を使うことで子供から目を離さずにカメラをサっと取り出せて、撮ったらパッと片付けることができます(ホルダーのデザインが気に入らない場合は、変わりのもので代用することは十分可能です)。

 

GRはコンパクトカメラの中では少し大きいですが、一眼カメラと同等の画質のカメラがここまで小型軽量でポケットに入るなら、その価値は十分にあると思います。

 

GRはそもそもスナップ写真に特化したカメラ

リコーというメーカーは知っている人も多いと思いますが、GRというカメラを知っている人は、とくに一般の方では少ないと思います。しかし、写真界では有名で、フィルムの時代からGRというカメラが存在し、多くの写真家や写真愛好家も使っているカメラだったりします。

 

なぜ昔から支持され多くの人が使っているのか?それは、GRがスナップ写真に特化したカメラだからです。スナップ写真とは、素早く撮影する技法、又はその技法で撮られた写真のことを言いますが、GRはさっと取り出してサッと撮影するカメラに特化して作られています。

 

とくに突筆すべきなのはフルプレススナップ機能です。これは、シャッターボタンを押し込めば、予め決めておいた距離でピントが合い瞬時に撮影できる機能なんですが、例えば1.5mに設定しF5.6で撮影することで、約1.2m〜3mの範囲でピントが合います。横位置でカメラを構えて幼児の身長が丁度収まるのが約1.3~1.5mぐらいなので、子供が動いていても瞬時に撮影することができます(ピント位置を1.2〜3mぐらいに固定することで、子供がその範囲内に入ってきたらシャッターを切るという撮り方です)。

 

子供の身長、よく撮るシチュエーションに合わせて設定を変更することで柔軟に対応可能で、例えばマイセット1に通常のピント合わせを行う撮影の設定を登録。マイセット2に絞りF5.6でピント位置をカメラから約1.2mで固定することで、カメラから1〜3mの間でピントが合うようになります。マイセットを変えるだけでシチュエーションに合わせて対応することができるんです。コンパクトカメラは動く被写体が苦手です。GRも同様に動く被写体を追従する能力はほとんどありませんが、フルプレススナップ機能やマイセットを使うことで欠点をカバーすることも可能なのです。

 

※マイセット1、2、3にシチュエーション毎に設定を割り振る場合の例。 

●止まっている被写体用にマイセット1

絞り優先でF2.8、シャッター速度の下限1/100、ISO感度オート。連写なし。

 

●室内、曇っている時の屋外で動いている被写体用にマイセット2

絞り優先でF5.6、シャッター速度の下限1/250(動く被写体がなるべくブレないように)、ISO感度オート。 連写あり。ピントはマニュアルにして、フルプレススナップの1.5よりも少し手前にすることで、カメラから約1〜3mでピントが合うように。

 

●晴れた屋外で動いている被写体用にマイセット3

絞りシャッター速度優先でF5.6、シャッター速度1/500、ISO感度オート。連写あり。ピントはマニュアルにして、フルプレススナップの1.5よりも少し手前にすることで、カメラから約1〜3mでピントが合うように。

 

ポケットに入る薄さで一眼カメラと同等の画質、使いやすい操作性、フルプレススナップ機能、これらは全てスナップ写真に特化というコンセプトで設計されています。スナップ写真に特化ということは、子供と二人で出かけるママやパパに特化したカメラとも言えるでしょう。実際にGRを使ってみて、僕はそう感じています。

 

ちなみにGRは広角レンズの固定でズームはできません。しかし、子供と2人で出かけるのにズームは必要ありません。そんなに距離をとって望遠で撮るシチュエーションはまずないですから。その変わり、高性能なレンズが搭載されています。また、クロップ機能を使えば広角、準広角、標準と3段階の写る角度を使い分けることができます(広くも写せて、少しだけ狭くも撮れるという意味)。

 

※クロップ機能は、ただ画像を切り抜く機能です。背面のモニターにも、切り抜いたイメージが表示され、撮影した画像も切り抜いてあるだけなので画素数は若干落ちます。

 

少し値段が高いカメラではありますが、子供と二人で出かけることが多いママやパパには是非、一眼カメラよりも先にGRを買ってほしいですね。

 

 

※併せてご覧ください。

 

f:id:photographerti:RICOHのGRなら子供の動体撮影も可能