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写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

写真の上達スピードは【◯◯力 × 数】で決まる


写真を撮る時には、いろんなことを考えなければいけません。光、背景、構図、画角、背景のボケ、被写体の動感、それに伴う各設定。腕の良い撮影者なら、一枚の写真を撮るのに数秒という僅かな時間でも、何十通り、百数十通りの選択肢の中から最適な選択を導きだして撮影します。

 

このスキルは、ただ数を撮るだけでは身につきません。撮影前も後も常に試行錯誤し、その経験を蓄積させる必要があります。つまり、上達する為には【質 × 数】が重要なのです。質を高める為には試行錯誤する必要がありますが、これを言い換えると思考力と言えるでしょう。つまり、【思考力 × 数】が写真の良し悪しだけでなく、上達スピードを左右するのです。

 

思考力 = 正しい思考 × 思考体力

思考力を身につけるポイントは2つあります。まずは、正しい思考を身につけること。これは、写真の基礎練習ですね。この基礎練習を知らなければ、何を思考すればいいかが分かりません。

 

写真が上手くなりたいけど、何を意識してどんな練習すればいいか分からない。

 

このような状態では、思考力を高めることは難しいでしょう。基礎練習は、特定の環境、被写体だけにしか使えないテクニックではありません。どんな環境でもどんな被写体でも共通する写真の良し悪しを決める要素を意識しながら、あるスキルを身につける為に練習します。この基礎練習は、講座や教材でお伝えしていることなので詳しくは書けませんが、ヒントは今の文章の中に隠れていますよ。

 

正しい思考を身につけたら、今度はその思考を続けなければいけません。しかし、思考することは人によっては楽なことではない場合もあります。悩んで悩んで、その結果上手くいかないことも多々ありますが、結果が伴わなくても悩み続ける必要があります。なぜなら、悩み続けることで思考のスタミナが養われるからです。思考のスタミナがないことには、思考し続けることができません。

 

思考のスタミナがつくことで正しい思考を長く続けることができます。長く正しい思考を行い、数をこなす。これが、写真上達のスピードを早める唯一の方法です。

 

ちなみに、この思考のスタミナは意外と最初から持ち合わせている人が多いです。常に悩み事や考え事があるという人ですね。心配性というケースもあるかもしれません。このような方は、常に思考する癖がついているので、現状が続いたら起こりうる様々な出来事を予想して悩み事などが増えていきます。この思考の癖を写真上達に活かすことができれば、上達スピードは劇的に早くなるでしょうね。

 

スポーツの世界から学ぶ、思考の必要性

スポーツの世界では、ひたすら基礎の動きを反復します。これは、試合中に体が無意識でも勝手に動いてくれるようにする為です。練習では意識をしながらひたすら基礎の反復を行い、そのおかげで本番では半分無意識で体が動くようになります。

 

これを写真に置き換えると、撮影前から撮影後まで常に試行錯誤するのは、シャッターを切る瞬間にその思考が無意識で行われるようにする為です。

 

写真が上手な人がよく「シャッターを切る瞬間は何も考えていない。直感で撮っている」と言うことがありますが、その人が直感で撮れるようになるまでは膨大な思考の時間があったはずです。もしくは、生まれながらに天性の素質・センスというものを持ち合わせているか、ですね。

 

ちなみに、僕も教訓にしていますが、何かに秀でる人の言葉は鵜呑みにしない方がいいです。必ずその言葉には裏が、というのも変な表現かもしれませんが、必ずその言葉が出てくるまでの過程があります。その過程まで読み取る意識がないと、上辺だけの言葉に流され振り回されてしまいますよ。

 

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