写真上達の本質を考えてみる

写真講師を続けてきたカメラマンの思考を記事にしていきます

良い写真が撮れる確率が1%の初心者から脱却する方法


先日写真撮影を依頼してくれたお客さんと話をしていた時、写真の初心者と熟練者の違いという話題になりました。その時にもお話ししていたのですが、僕は初心者と熟練者の違いを判断する方法として、良い写真が撮れる確率を参考にしています。

 

例えば、100枚中に1枚以下しか良い写真が撮れない人は初心者。一方熟練者になってくると、どんな場所でもどんな環境でも100枚中数十枚が良い写真になっていきます。

 

この視点から見ると、良いカメラマンの見分け方に応用できますよね。腕がいまいちなカメラマンは、いっぱい撮っていた割には納品された写真の枚数が少ない。又は、納品された写真の中で良い写真が少ない、という結果になります。

 

一方、腕のあるカメラマンは、いっぱい撮ったなと思ったら数百枚納品されてきた。又は、あんまり撮っていなかったのに良い写真がこんなに納品された。という結果になってきます。

 

プロではない、写真が趣味の人でも同じことが言えます。撮影に出かけていっぱい撮ってもなかなか良い写真が残らない人は、初心者レベルということになりますね。どれぐらいの確率で良い写真が残れば熟練者と言えるかは微妙なところで、断言はできませんが目安としては20%ぐらいでしょうか。

 

良い写真ではないと分かりながらもシャッターを切って、そのテンポ・流れの中で良い写真を撮るという撮影方法の方もいらっしゃるので、一概に目安の数字を言い切れるものではないのですが、20%が一つの目安になるかなと思います。

 

 

 

では、どうすれば熟練者に近づけるのか?これは、初心者と熟練者の違いを見ると分かります。

 

初心者は、何時も何枚か撮った中から良い写真を探すので、とにかくたくさん撮らなければいけないという心理が働きます。その為、良く考えずにとりあえず撮ってしまうのです。一方熟練者は、闇雲に撮っても仕方ないのはよく分かっています。その為、カメラを構える前に被写体と環境をよく観察し、どこから撮れば良い写真になるかを探します。あとは、その見つけたポイントで撮影していくだけです。

 

初心者と熟練者の違いは、これだけです。

 

講座や教材のお客さまにも何時もお伝えしていますが、知識やテクニックを知っても上達しません。上達したいなら、どこから撮れば良い写真になるかが分かるスキル、つまり「撮る前にイメージできるスキル」を身につける必要があるんです。このスキルさえあれば、最低限のカメラの知識さえあれば良い写真が撮れる確率はぐっと高くなります。

 

ちなみに、知識やテクニックを知っても上達しませんが、知識やテクニックは「撮る前にイメージできるスキル」を土台として表現の幅を広げてくれます。

 

なので、

 

①撮る前にイメージできるスキル

②知識・テクニック

 

という順番で学ぶのが正解なんですね。

 

しかし、一般的な上達を謳うノウハウ本や教室、学校では、①を教えず②ばかりを教えます。なので、上達するかどうかは、①のスキルの必要性に自力で気づける人かどうかです。その為、教室や学校では上達する人と上達できない人がでてきます。それに比べ、僕の講座や教材では①をしっかりお伝えして②はほとんどお伝えしません。聞かれてやっとお答えする程度です。

 

でもそれぐらいのスタンスが一番良いと思っています。必要ない知識やテクニックを伝えるのは講師側も受講生側も時間の無駄です。それなら、受講生さんが自分で①のスキルを磨いて、その中で必要な知識やテクニックをその都度学んでいく、又は講師に聞くようなスタンスの方が良質な学びになります。

 

同じ知識やテクニックでも、気にもしていなかったことを教えてもらうより自発的に学んだり聞いた方がより理解度も高くなりますよね。

 

良い写真が撮れる確率をもっと高くしたいと思うなら、知識やテクニックに翻弄されず、ぜひ①の撮る前にイメージできるスキルを磨いてみてくださいね。

 

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