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写真上達でお悩みの方の駆け込み寺

初心者の方、独学や教室で上達しないとお悩みの方を専門に指導を行う写真講師のブログです

「それ知ってる」に優越感を覚えたら成長は止まる

写真講座をやったり、オンライン写真講座を申し込んで頂くと、時々

 

「真新しい情報はありませんでした」

 

と仰る方がいます。僕の講座はほとんどテクニック的な話をしません。そうではなく、例えプロになってもずっと続けていかなくてはいけない基礎練習についてお伝えしています。この内容は、正直なところ独学である程度されている方なら知識として知っていることばかりです。

 

しかし、知っているけどなかなか上達しないのは、その知っていることの多くを点でしか理解していないからです。

 

なぜここで撮ったのか?

なぜこの光で撮ったのか?

なぜこの背景で撮ったのか?

なぜこの構図で撮ったのか?

なぜこのアングルで撮ったのか?

なぜこのカメラ、このレンズで撮ったのか?

なぜこの焦点距離で撮ったのか?

なぜこの設定で撮ったのか?

なぜこの時間帯に撮ったのか?

 

これらの質問に、基本的に全て明確に自問自答できないなら、上達に必要な基礎スキルを磨く基礎練習について線で理解できていない可能性が高いです。個々の知識が線で繋がっていれば、シャッターを切る瞬間に全て質問に対して同時に答えが出ます。そして仕上がりの予想がつくので、撮った後は微調整を繰り返す程度です。

 

しかし、個々の知識が点でしか存在していないなら、シャッターを切る瞬間はただ漠然とした意識にしかなりません。そして、撮った後で落胆したり、何枚も撮ったにも関わらず良い写真は少ないという状況になります。

 

僕の講座は、そんな各々の知識の存在意義を伝え、それらがどのように線で繋がり、どのような意識で取り組むのが一番いいのか?ということをお伝えします。なので、初心者さんにとってはとても有意義な時間になるケースがほとんどで、長年上達しないと悩まれている方にとっても【目の前の霧が晴れたようです!】と喜んで頂くケースも多いです。

 

「それ知っている」からが本当のスタートになる

ですが、プライドが邪魔をすると、【どうして上達しないのか?】という自問自答をすることを避けて、知識マニアになります。知識マニアになると、とりあえず講座等に参加して、知らないことがあれば喜び学ぶものの、知っていることがあれば「それ知っている」と言って自己満足します。

 

「それ知ってる」と言うことに優越感を覚えてしまうことで一番懸念されるのは、何事も吸収できなくなり成長が止まることです。なぜなら、多くの講師が口を揃えて言っているということは、それが本質である可能性が高いからです。

 

写真に限った話ではありませんが、幾人もの講師の話を聞く際に重要となるのは、共通して話すことは何か?という点です。凄いノウハウというのはあるものの、何事も基本的なことが大事なので最終的には講師の言うことは大体共通しています。言い回しや言葉が違うケースもありますが、言っている本質的なことは大体同じだったりするんです。

 

また、一度聞いただけの知識は上辺だけの知識でしかありません。その知識がある状態で同じ知識を掘り下げて知ることで、より理解を深めることができます。同じようなことを勉強しても、2度目3度目の方が新しい発見や理解があるという経験をされたことがあるかもしれませんが、それと同じです。

 

しかし、それ知っていると言うことに対して優越感を覚えると、その時点で学ぶ姿勢が無くなります。本当なら、同じことを言っていると感じた時点からより理解を深める、本質を探るという過程がスタートしますが、残念ながらそこまで洞察することはできません。

 

自分の成長を止めているものは何か?と自問する

「それ知ってる」という言葉は、本当は魔法の言葉です。なぜなら、同じことを言っているその先に物事の本質が隠れている可能性が高いからです。しかし、変にプライドが高いと知識があるということで優越感を覚えます。ですが、本来は知識なんてものはいくらあっても誇れるものではありません。

 

知らないよりも知っておいた方がいいことももちろんありますが、本来知識というのは行動する為の前準備であったり行動を促進させる為のものです。そうして初めて知識が行動に活かされ、結果に貢献してきます。

 

もちろん、知識を得て自己満足するという結果が目標ならそれはそれでいいでしょう。しかし、本当に上達したいなら自分のプライドは捨てることです。知識があるだけでは意味がないことを自覚することです。そして、もっと自分の頭で考え、洞察し、どうすれば「上達」という結果を得ることができるかを試行錯誤することです。

 

試行錯誤し、行動し、失敗して、また試行錯誤する。この繰り返しを行わない限り、何も上達しません。写真だけの話ではありません。写真以外の趣味でも、仕事でも、人間性も同じことだと思います。

 

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